ジャーナリストの岸井成格さんが亡くなったこと

昨夜、TBSのドラマ「花のち晴れ~花男 Next Season~」の第5話の後に放送されていた報道番組「NEWS23」の冒頭で、「NEWS23」や「Nスタ」や「サンデーモーニング」などに出演していた、毎日新聞社特別編集委員の岸井成格(しげただ)さんの訃報が伝えられていました。岸井さんは、73歳だったそうです。1944年生まれということは、戦時中の生まれの方です。最近TBSの報道番組で姿を見かけなくなったので、もしかしたらご病気なのかなとは思っていたのですが、再発した癌の治療を続けていたということでした。民主主義を壊して国民を統制し個人の自由を制限しようとする政治権力者への批判を続け、安倍政権やその支持者からなぜか名指しで(謎の新聞広告まで出されて)批判されていた岸井成格さんは、権力を監視するメディアのジャーナリストとして、正しかったのだと思います。私は岸井さんの出演していた報道番組の全てを毎回見ることができていたというわけではないのですが、岸井さんの気骨のある率直で分かりやすい熱心な解説を聞くのが好きでした。

沖縄返還の日でもあった昨日には、退院した沖縄県の翁長雄志知事が膵臓癌を患っているということも報じられていました。翁長知事は任期を全うしたいと話しているそうです。日本政府によって沖縄県内に米軍基地が固定化されることに反対し続けている翁長知事は、昨年に亡くなった大田昌秀元沖縄県知事の思いを受け継いでいると言われていますが、翁長知事の任期終了後にその思いを継ぐことのできる候補者はいるのでしょうか。

沖縄の「琉球新報」の記事に書かれていたことによると(最初はインターネット上のニュースで知りました)、民主党が政権与党だった時代の2009年に開かれた日米両政府の局長級会合の場での在日米軍基地の環境保全に関する新しい取り決めについて、アメリカ側が「柔軟な姿勢を示せる」と前向きな提起をしたにも関わらず、高見沢防衛省防衛政策局長(当時)がキャンベル国務次官補(当時)に「アメリカ政府が柔軟な態度を示せば、地元がより基地への立ち入りを求め、環境汚染を浄化するコストを背負いかねない」などと述べていたということが、内部告発サイト「ウィキリークス」が公開したアメリカの機密公電に書かれている内容から明らかになったということなのですが、これは本当なのでしょうか。沖縄に在日米軍基地を置き続けているのはアメリカ政府ではなく日本政府だということでしょうか。私が見逃してしまっているだけなのかもしれませんが、NHKや民放などの報道番組では報じられていないニュースのようにも思います。この文書の内容について日本政府側は、「ウィキリークス」などで不正に入手された文書にはコメントしない、としているそうです。

安倍政権を支持する方々に批判されていた、TBSの「NEWS23」のアンカーだった岸井成格さん、NHKの「クローズアップ現代」のキャスターだった国谷裕子さん、テレビ朝日の「報道ステーション」のキャスターだった古舘伊知郎さんが、2016年の3月末という同時期に降板になったのは、本当に偶然なのでしょうか。昨日にはスタジオジブリの高畑勲監督のお別れ会で宮崎駿監督がお手紙を読む様子も伝えられていましたが、その映画監督の高畑勲さんや、四大公害病の一つの水俣病と長く向き合い続けていた作家の石牟礼道子さん、絵本作家のかこさとしさん、ジャーナリストの岸井成格さんなど、先の日本の戦争を知っている人で、社会的に弱い立場にいる人のことや自然環境のことを深く考えることができ、その考えを広く発信することのできる人たちが少しずつこの世界からいなくなるというのは、仕方のないことなのかもしれないのですが、少し心細いというか、何となく、寂しいことのように思います。
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