「西郷どん」第19回

NHKの大河ドラマ「西郷どん」の第19回を見ました。

龍家の分家の娘のとぅま(二階堂ふみさん)は、親戚のユタ神様(秋山菜津子さん)に告げられた「夫」が、サトウキビの畑仕事を手伝ったり島の子供たちに文字の読み書きを教えたりしている薩摩の流人の菊池源吾なのではないかと考えていました。一方、サトウキビの栽培と黒糖作りを強制する薩摩藩の圧政に苦しめられている奄美大島の人々の生活を見かねた西郷吉之助(後の西郷隆盛、鈴木亮平さん)は、鉄製の道具がないことや圧政の実態を薩摩藩に訴えようとするのですが、島代官附役の木場伝内(谷田歩さん)や薩摩にいる大久保正助(瑛太さん)に薩摩藩の心証が悪くなると止められ、迷っていました。

しかし、ある日、島代官・田中雄之介(近藤芳正さん)が、見せしめと脅迫のために、隣村の人々や龍佐民(柄本明さん)やとぅまの兄の富堅(高橋努さん)のことを、捏造した“砂糖を隠し持っていた罪”で逮捕し、牢屋に閉じ込めて拷問するという事件が起きると、夜、とぅまは村人たちを引き連れて代官所に押しかけ、ヤマトンチュは信じないと、菊池源吾の制止を振り切って、伯父と兄を助けに向かいました。代官の案内で牢屋の前に来たとぅまは、代官に捕まり、助けてほしければ「アンゴ」(現地妻)になれと迫られました。あんたのアンゴになるくらいなら死ぬと、簪で自分の首を突き付けていると、菊池源吾がとぅまを助けに現れ、人として許せないものは許せない、これ以上薩摩を貶めるなと、代官に激怒して牢の鍵を破壊し、拷問のために負傷している佐民や富堅たちを助け出しました。

流人の菊池源吾がユタ神様に予言された自分の「夫」だと確信し、いつか島に一人取り残されることになっても夫を待つと決心したとぅまは、夜、菊池源吾の部屋を訪ね、あなたが好きだ、私をあなたのアンゴにしてほしいと頼みに行くのですが、菊池源吾に断られ、アンゴにすることはできない、妻になってほしいと言われました。

島の人たちは、とぅまと菊池源吾との結婚を祝福していました。兄の富堅は、妹の夫がお酒の飲めない人だということを気にしていました。伯父の佐民はいつか薩摩に帰る人との結婚を少し心配していたのですが、とぅまの様子を見ていた伯母は、あの人は悪いことをして流されたのではなく良いことをして流されたのではないか、あの子のあんな幸せそうな顔は初めて見た、ずっと一緒にいられないということは知っていて、それでも今は何も考えずにただあの人のそばにいたいのだろうと、佐民さんに話していました。

祝言の夜、とぅまは、名前を付けてほしいと夫に頼みました。下には「加那」がつくが「加那」だけではいけないと伝えたとぅまは、「愛」をつけた「愛加那」ではどうかと提案されて、良い名前だと喜んでいました。それから、とぅまは、もう一つ頼みがあると言い、あなたの本当の名前を教えてほしいと言いました。とぅまと向き合った吉之助さんは、本当の名は「西郷吉之助」だと教え、でもその名前は捨てた、菊池源吾して生きていくと伝えました。

脚本は中園ミホさん、演出は盆子原誠さんでした。

第19話は、奄美大島の豪農の龍家のとぅまさんが流人の菊池源吾として生きている西郷吉之助さんの妻の「愛加那」になるまでの話でした。

「紀行」では、薩摩藩の国力を支えていたのは奄美の人々が納めた黒糖だったこと、薩摩藩に黒糖作りが強制されていた奄美大島の「黒糖地獄」や島民の食料としての「ソテツ」のことも伝えられていましたが、圧政を知る悪代官に立ち向かっていこうとするとぅまさんたち島の人々の一揆の感じが、何というか、辛い感じでもあり、感動的でもありました。

島代官の田中雄之介は、木場さんが持って来た大久保正助からの手紙で、流人の菊池源吾が「あの西郷吉之助」だと知って驚いていました。ただ、近藤芳正さんが演じていた田中雄之介という奄美大島の代官は、実際には相良角兵衛という人物だそうです。なぜドラマの名前が違うのかは分かりませんが、島代官の相良角兵衛は島の人々に対してとても過酷な年貢の取り立てを行っていたのだそうです。

二階堂ふみさんの演じるとぅまさんが良かったということもあるかもしれないのですが、とぅまさんが島のために行動する薩摩の吉之助さんに少しずつ惹かれていく様子や、吉之助さんがとぅまさんの愛情の深さに感銘を受けていく様子が丁寧に描かれていたように思いました。とても良かったです。

陽の沈みかけた夕方の海と空の深い色もとてもきれいでした。島の人々のために奮闘する吉之助さんの姿は、今一般的に知られている人格者的な「西郷隆盛」の姿と重なります。奄美の愛加那さんと流人となった西郷吉之助さんの物語が描かれるのは珍しいことのようにも思えます。これまでの「西郷どん」の吉之助さんの薩摩編や江戸編の物語の時よりも、奄美編の今回は、私には、見応えのある回でした。次回にも奄美の話は続くのだと思いますが、予告によると、次回には「桜田門外の変」が描かれるようで、もう少し薩摩の話に戻るようでもありました。
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