「ヘッドハンター 転職の案内人」第6話

テレビ東京の「ドラマBiz」の「ヘッドハンター 転職の案内人」の第6話を見ました。

事務機器メーカー「タマル精機」の人事部の芥川紘一(宅間孝行さん)の前に現れた元上司の川端敏夫(春海四方さん)が会社の玄関前で突然倒れ、意識不明のまま入院することになりました。川端さんの妻は、夫が悪質なヘッドハンターに騙されて転職したことを相談しようとしていたのではないかと芥川さんに話し、芥川さんは川端さんの妻を連れて老舗転職斡旋会社「ブリッジ」のシニアバイスの赤城響子(小池栄子さん)を訪ねました。「SAGASU」の黒澤かと訊かれた芥川さんが、そのような名前だったかもしれないというのを聞いた赤城さんは、小さな転職斡旋サーチ会社「SAGASU」の社長の黒澤和樹(江口洋介さん)に事情を話し、黒澤さんは赤城さんと共に悪徳業者探しに協力することにしました。

その後の調査により、川端さん他「タマル精機」のリストラ候補者だった社員たちはヘッドハンティングされて同じ会社のある部門に転職し、転職後その会社のお家騒動でその部門が潰れて無職になっていたということが分かりました。元新聞記者の眞城昭(平山浩行さん)が会社の警備員に頼んで防犯カメラの映像を確認させてもらったところ、倒れる直前に川端さんが手にしていたものはナイフではなくペーパーナイフだったということが分かりました。そのペーパーナイフは、川端さんたちをヘッドハントしたのは転職斡旋会社「ダブルウィナー」の島崎剛(野間口徹さん)が転職の契約をした人に贈ったものでした。

黒澤さんと赤城さんは、島崎さんを訪ね、厚生労働省に通告しますと「タマル精機」のリストラ候補者を受け入れて切り捨てた会社の社長たちとお酒を飲んでいる写真を示したのですが、事実を認めない島崎さんからは、こんなものは証拠にはならないと一蹴されました。

意識を取り戻した川端さんは、話を聞きに来た黒澤さんに元部下の芥川さんのことは一言も悪く言わず、訊かれたペーパーナイフについても、自分で買ったものだと話していました。しかし、ダブルウィナー社のロゴの刻まれたペーパーナイフは、芥川さんを特集した過去の雑誌の記事の写真の中にも芥川さんの所有物として写っていました。

出世のために仕事を頑張り、社長から直通電話の入るほど重用されていた人事部の芥川さんは、課せられたリストラのノルマを達成するため、「やめさせ屋」の島崎さんに依頼し、候補者が自ら会社を去るようヘッドハントさせていたのでした。芥川さんは、優しくて人望もあった良い上司だった川端さんを、それだから出世できないのだと無能扱いしていました。

会社にはいられなくなると考えた芥川さんは、自分の輝かしい経歴を信じて転職をすることにしたのですが、商社の面接で不合格なりました。芥川さんの代わりに合格したのは、退院した川端さんでした。どうして自分が落ちるのかと動揺する芥川さんに、黒澤さんは、その会社が求めていたのは経歴のない人、人に頭を下げることのできる人だった、社長も心臓にペースメーカーを入れているため川端さんが心臓にペースメーカーを入れているということにも理解があったと話しました。黒澤さんは、部下思いの優しい性格の川端さんをヘッドハントし、その商社に紹介して転職させたようでした。

会社に戻った芥川さんは、誰もいない部屋に鳴り響く社長の直通電話の着信音を聞き続けていました。

脚本は林宏司さん、監督は土方政人さんでした。

第6話も、面白かったです。

黒澤さんと赤城さんは、「やめさせ屋」であることに開き直り、能力のない社員をごみ箱(英語で言っていたような気がします)に入れただけだと言う島崎さんにあなたたちも同じだろうと言われて、一緒にするなと言い返していました。赤城さんがテーブルの上のコーヒーを島崎さんにかけて、ごみ箱かと思ったと言って部屋を出て行ったのも良かったですし、それを見た黒澤さんの、暴力反対、に少し笑う赤城さんとの距離感も良かったように思います。

厚生労働省に知り合いがいる、俺には厚生労働省がついているのだと豪語していた島崎さんは、その後、転職斡旋事業の許可を取り消されたのでしょうか。

黒澤さんと赤城さんがお酒を飲んでいたホテルのバーに、今回は灰谷哲也(杉本哲太さん)も来ていたのですが、黒澤さんがある人の命日に注文していたのと同じ芋焼酎のお湯割りを灰谷さんが注文したことに赤城さんは驚いていたのですが、芋焼酎のお湯割りを好きだった故人というのは、黒澤さんの行きつけのの洋食屋の店員の及川百合(山賀琴子さん)の父親のようでした。灰谷さんによると、黒澤さんは昔ある工場の社長に拾われたが、その後アメリカに渡って経済の勉強をして日本に戻ってくると、その工場を買収し、そのせいで恩人だった社長を自殺に追い込んでしまったということでした。灰谷さんは、黒澤さんがその社長の娘に何をする気なのかと心配していました。

同業者の黒澤さんと赤城さんが協力して悪徳業者を退治する、というシンプルさも良かったように思います。

黒澤さんと赤城さんが悪徳業者の島崎さんに見せていた、島崎さんが仲間の社長たちと会食をしている写真が、何となく「男たちの悪巧み」風だったのも面白く思えました。(昨日の報道によると、国家戦略特区制度を利用した学校法人・加計学園の大学への獣医学部新設を巡る愛媛県の文書が新たに発見され国会へ提出されたそうですが、安倍首相やその腹心の友の加計理事長や柳瀬元総理秘書官や加藤厚生労働大臣は、また今まで通りの嘘やごまかしを続けるつもりなのでしょうか。)

今回は、優しい上司の川端さんをリストラした出世欲の強い部下の芥川さんの関係に、恩人だった社長と社長を自殺に追い込んだという黒澤さんの関係が重ねられていたのも良かったですし、黒澤さんの思いはまだ分かりませんが、社長に気に入られて出世をしたいという気持ちとリストラのノルマとの間で苦しんでいたらしい芥川さんの思いが描かれていたところも良かったです。

リストラ候補かもしれないと不安になっている社員を誘惑してごみのように捨てる「やめさせ屋」と呼ばれる悪徳ヘッドハンターは、このドラマで描かれているということは現実にも存在しているのかもしれませんが、怖いなと思いました。転職業界の闇です。

これまでもそうなのですが、毎回異なる内容としっかりとした構成の落ち着いた一話完結のドラマになっていて、見応えがあります。黒澤さんの過去も少しずつ描かれてきています。次回の物語も楽しみにしたいと思います。
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