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「シグナル 長期未解決事件捜査班」最終回

フジテレビのドラマ「シグナル 長期未解決事件捜査班」の最終話(第10話)を見ました。最終話は、15分拡大版で放送されていました。

城西中央病院の資料から兄の加藤亮太(神尾楓珠さん)の死が自殺ではなく他殺だったと知り、無線機の向こうの2000年3月20日の城西警察署の巡査部長の大山剛志(北村一輝さん)に兄を助けてくださいと頼んだ2018年の警視庁捜査一課の長期未解決事件捜査班の警部補の三枝健人(坂口健太郎さん)は、刑事の桜井美咲(吉瀬美智子さん)に無線機のことを話していた時、駆け付けた捜査一課の刑事たちからあなたが係長の岩田一夫(甲本雅裕さん)を殺害した証拠が見つかったと殺人犯として逮捕されそうになり、荷物を捨ててその場から逃走しました。

2000年の世界では、少年院を出たばかりの亮太さんが、大山さんの代わりに訪ねて来た警察官と部屋で会っていたのですが、その人は管理官の中本慎之助(渡部篤郎さん)でした。亮太さんは、迷いながら、中本管理官に訊かれるままに、小川都市開発の小川陽一(小原唯和さん)が井口奈々(山田愛奈さん)を襲った主犯であることを話し、同級生の斉藤裕也(瀬戸利樹さん)が録音していた証拠のカセットテープを中本管理官に見せました。亮太さんが母親と弟との家族3人の生活を取り戻すために諦めずに真犯人を警察に訴えて身の潔白を証明しようとしているということを知った中本管理官は、亮太さんにお茶のお代わりを頼み、亮太さんが台所に立っている間に、その場に残されていた亮太さんの飲み物に薬を入れました。そして、中本管理官は、気を失った亮太さんの手首をカッターナイフで切り、自殺に見せかけて殺害したのでした。母方の親戚の家に預けられた小学生の健人さん(大西利空さん)は、帰って来た兄に会いに行こうとして、団地の下で中本管理官とすれ違っていました。

大山さんは、急いで加藤亮太さんの住む団地を訪ねたのですが、間に合いませんでした。団地の前に止まっていた救急車に乗せられる亮太さんのそばで、健人さんと母親が泣いている姿が見えました。

その夜、大山さんは、つながった無線機の向こうの三枝警部補に、お兄さんを助けることができなかったと謝りました。しかし、その声を聴いていたのは、三枝警部補ではなく、桜井さんでした。どうしてお前がいるのかと驚く大山さんに、18年も待っていたのに遺体で発見されたと泣きながら話していた桜井さんは、4月15日に谷原記念病院に行ってはだめですと訴えました。無線機が切れた後、大山さんは、机のメモに谷原記念病院と書きました。

翌日の3月21日、中本管理官に加藤亮太を殺したのはあなただと直接言いに行って追い出された大山さんは、大山さんが亮太さんの家から押収した物品を調べていた職員から、台所に置かれていたグラスに血を拭き取った跡が残されているという報告を受けました。中本管理官が指に絆創膏を巻いていたのを思い出した大山さんは、その血を鑑定するよう指示しました。

長期未解決捜査班の刑事の山田勉(木村祐一さん)と鑑識官の小島信也(池田鉄洋さん)は、警察が箱に入れて保管している健人さんの荷物の中から密かに健人さんのスマートフォンを取り出し、別のものと入れ替えました。桜井さんと会い、スマートフォンを受け取った健人さんは、中本管理官に命を狙われている元暴力団関係者の岡本紀夫(高橋努さん)からのメッセージが届いていることを確認すると、5月6日、指定された待ち合わせ場所に向かいました。

健人さんは、地下駐車場で待つ岡本に一人で会いに行ったのですが、そこに桜井さんが現れ、岡本を捕まえて大山さんの死の事情を聞き出そうとしました。岡本は、中本に尾行されていると怯えながら、大山さんが殺されたのは自業自得だ、加藤亮太の死について調べようとしていたから殺されたのだと言いました。それを聞いた健人さんは、大山さんが殺されたのは兄を助けてほしいと頼んだ自分のせいだったのかと愕然としました。無線機のつながる夜の11時23分は、大山さんが未解決事件の解決を願いながら、岩田さんに撃たれて殺された時刻でした。

2000年4月15日の大山さんは、無線機で話した桜井さんではないまだ新人刑事の桜井さんと城西署で別れる時、必ず戻る、約束する、と付け加えました。5年前の田代綾香さん誘拐殺害事件の犯人を捜すため、桜井さんに行ってはダメだと言われていた廃病院の谷原記念病院へ侵入した大山さんは、薄暗い雨の夜の庭で犯人らしき白骨化した遺体を発見した後、つながった無線機の向こうの三枝警部補に話しかけたのですが、出たのは大山さんのことを知らない城西警察署地域課時代の健人さんでした。大山さんは、背後に立った何者かに後頭部を殴られて気を失いました。

大山さんが意識を取り戻すと、そこはどこかの倉庫の中でした。目の前には、班長の岩田さんと岡本さん、そして、中本管理官がいました。中本管理官は、大人になれと、大山さんに真相追及を諦めるよう促したのですが、大山さんは諦めないと伝えました。後ろ手に縛られていたロープを落ちていたビール瓶の欠片で切りながら中本管理官たちと話していた大山さんは、中本管理官の指示でナイフを向けて来た岡本さんと格闘になり、腹部を刺された状態で逃走しました。中本管理官は、娘を選ぶか大山を選ぶかと脅され、岩田さんに大山さんの後を追わせると、岩田さんに殺させるよう岡本さんに指示しました。

林の中に追い詰められた大山さんは、無線機を落ち葉の中に隠しました。岩田さんは、震えながら大山さんに銃口を向け、引き金を引こうとしました。しかし、その時、刑事たちが現れました。亮太さんの家のグラスに付着していた血が中本管理官の血と判明したようでした。刑事たちは岩田さんと岡本さんを現行犯逮捕しました。駆け付けた刑事たちの中には、桜井さんもいました。

2018年の5月6日、地下駐車場に入ってきた一台の黒い車に乗る人物が、やはり尾行されていたと慌てて逃げ出した岡本さんを銃殺しました。黒い車を追いかけた桜井さんは、下りて来た犯人と格闘する中で、犯人に銃口を向けられました。それに気付いた健人さんは、桜井さんの前に飛び出し、腹部を撃たれました。犯人たちが逃走した後、到着した救急車に乗せられた血塗れの健人さんは、死を覚悟しながら、まだ過去の世界で生きているかもしれない大山さんのことを心配していたのですが、付き添いの桜井さんから、2000年の大山さんに4月15日に谷原記念病院に行ってはダメだと私が伝えたと教えられました。健人さんは、無線機が過去から未来につながったのは大山さんが最後まで諦めなかったからだと感じながら、息を引き取りました。救急車の中で呼吸器が外されました。

次の瞬間、健人さんは、自宅の部屋で目を覚ましました。机の上の荷物の中には警察手帳があり、健人さんは、警視庁捜査一課の長期未解決事件捜査班に配属された警部補ではなく、城西署の巡査部長になっていました。健人さんには、新しい記憶ができていました。小学生の健人さんは、兄の無実が証明され、兄を殺した中本管理官が殺人の被疑者として警察に追われて失踪中という中、自宅に謝りに来た大山巡査部長と会っていました。母親と二人暮らしの健人さんは、田代綾香さんを殺害した犯人の吉本圭子(長谷川京子さん)の逮捕のニュースを聴き、トマトケチャップをたくさんかけたオムライスを食べながら、母親に大山さんのことを尋ねました。大山さんのことを憶えていた母親は、健人さんに大山さんから送られてきた封筒を渡しました。

健人さんが大人になったら渡してほしいと頼まれていたという封筒の中には、手紙とファイルとフロッピーディスクが入っていました。それは、中本管理官が隠そうとしていた国会議員の野沢義男(西岡徳馬さん)の収賄の証拠でした。中本管理官のような悪い人間を逮捕できなかったことを後悔している大山さんは、今の時代の警察では無理かもしれないと、正しいものに変わっているであろう未来の警察を信じて、未来の健人さんに不正の証拠を託したようでした。封筒の消印には、15年8月3日、龍宮岬と書かれていました。

長期未解決事件捜査班を訪ねた健人さんは、健人さんを知らない刑事の山田さんと鑑識の小島さんから、班長の桜井さんは3日ほど休みを取っていると教えられました。大山さんが武蔵野市集団暴行事件を追っていた過去は変わったのですが、2000年の5月に大山さんが失踪したという過去は変わっていませんでした。2000年の6月29日に、桜井さんは、大山さんらしき人からの電話を城西署で受けていました。それから18年間、大山さんを捜し続けているという桜井さんと再会した健人さんは、健人さんのことを憶えていた桜井さんと二人で、大山さんがいると思われる龍宮岬のあるほうへ向けて、諦めなければ未来は変えられる、諦めなければ希望はあると、海沿いの道に車を走らせていました。

脚本は尾崎将也さん、演出は内片輝さんでした。音楽は林ゆうきさん、主題歌はBTS(防弾少年団)の 「Don't Leave Me」という曲でした。原作は、私は未見なのですが、2016年の韓国のドラマ「シグナル」(脚本はキム・ウニさん)です。

最終回は、このような物語だったように思います。良い最終回でした。最後まで先の読めない展開で、面白かったです。画面から少しでも目を離したら話が分からなくなってしまいそうな緊張感が最後まで続いていたように思います。

事件の解決を諦めない刑事の大山さんの思いでつながった無線機での過去の大山さんと未来の健人さんとのやり取りにより、確かに過去は少しずつ変わり、未来も変わりました。

健人さんの兄は助かりませんでしたが、無実ということは明らかになったようですし、中本管理官が殺人犯であることも明らかになりました。

最後、大山さんはどこかの病室のような、白い部屋の中から窓の外を見ていたのですが、龍宮岬という場所に何があるのか分からないまま物語は終わりました。ここで終わりなのかと思うような、少し意外な終わり方ではあったのですが、第1話からこのドラマの物語を見てきた私には、これはこれで、良い終わり方だったように思いました。

中本管理官が庇った武蔵野事件の主犯の小川陽一や野沢議員がその後逮捕されたのかどうかは不明ですが、大山さんも生きているようですし(テーブルの上に無線機がありました)、健人さんと桜井さんの新しい“長期未解決事件捜査”が始まったということなのかもしれないなと思いました。

坂口健太郎さんの演じる主人公の健人さんも、健人さんと組んで捜査をしていた北村一輝さんの演じる大山さんも、吉瀬美智子さんの演じる桜井さんも良かったですし、甲本雅裕さんの演じる岩田係長も、渡部篤郎さんの演じる悪い中本管理官(最後の2018年の世界では、中本さんは刑事部長にはなっていません)も良かったです。

俳優さんたちも良かったのですが、脚本も構成も演出も、落ち着いた色調の映像も、音楽も良かったですし(第6話と第7話で唐突に使われていた挿入歌については今でも少し惜しいように思えるのですが)、全体のシリアスな雰囲気も好きでした。不思議な無線機が過去の刑事と未来(現在)の刑事をつないで事件を捜査するという、SF要素のあるミステリーの連続ドラマとして、最後まで面白く見ることができて、本当に良かったです。物語の筋も通っていたように思います。諦めなければ希望はあるというメッセージも、良かったです。そうかもしれないと思いました。不思議な物語なのにその不思議さをあまり感じさせないような、人間ドラマとしても誠実に作られた、良い刑事ドラマでした。
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Author:カンナ
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