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「グッド・ドクター」第1話

フジテレビの「木曜劇場」の新ドラマ「グッド・ドクター」の第1話を見ました。初回は15分拡大版で放送されていました。

このドラマのタイトルを最初に聞いた時、アメリカのドラマ「グッド・ドクター 名医の条件」と同じタイトルだと思ったのですが、そのアメリカのドラマも今回の日本のドラマも、2013年の韓国ドラマ「グッド・ドクター」のリメイク作品ということでした(私は原作の韓国のドラマもアメリカのリメイクドラマのどちらも未見です)。

2歳の頃?に「自閉症スペクトラム障害」と診断された主人公の新人外科医の新堂湊(山﨑賢人さん)は、驚異的な記憶力を持つ「サヴァン症候群」で、兄の勧めで外科医を志すようになったようなのですが、その兄は小学生の頃事故に巻き込まれて瀕死の重傷を負い、医師の司賀明(柄本明さん)の懸命の処置も空しく、亡くなってしまったようでした。

大人になり、大学の医学部を首席で卒業した湊さんは、兄の形見のメス?を持って、司賀さんが院長を務める東郷記念病院の小児科でレジデント(後期研修医)として働くことになりました。患者の親からのクレーム対応などに忙しく、人員も不足しているという小児科の経営不振を立て直したい理事長の東郷美智(中村ゆりさん)や外科医の高山誠司(藤木直人さん)や間宮啓介(戸次重幸さん)たちは、司賀院長が呼び寄せた湊さんが自閉症スペクトラム障害だと知ると、コミュニケーションに問題を抱える人を外科医として受け入れるのはどうなのかと難色を示していたのですが、何かあったら責任を取って院長を退任するという司賀院長の言葉を聞いた副院長の猪口隆之介(板尾創路さん)は、湊さんを東郷記念病院の小児科に受け入れることを決めました。

間宮さんの指示で、外科医の瀬戸夏美(上野樹里さん)が湊さんの指導医になりました。小児外科医になりたいという湊さんは、小児病棟に入院中の患者たち全員の情報を記憶し、初日から張り切るのですが、母親がもうすぐ学校へ行けると嘘を吐いて励ましていた入院中の小学生に、学校へ行くのは無理だと正直に伝え、母親を怒らせてしまいました。

しかし、担当の間宮先生が会議と嘘をついてゴルフに出掛けている時、その小学生が急に苦しみ出しました。その様子を見た湊さんは、絞扼性イレウス(腸閉塞)と診断し、今すぐに手術をしなければ死ぬと訴えました。母親が他の医師を呼ぶ中、研修医の湊さんの訴えを信じることにした看護師の橋口太郎(浜野謙太さん)は、湊さんと二人で病室のベッドを手術室に運びました。

隣の手術室で別の患者の手術を行っていた高山さんは、湊さんが間宮さんの担当患者を勝手に手術しようとしていることを知ると、湊さんを追い出して自分が代わりに手術をすると伝え、二人の患者の手術を同時に行い、無事に成功させました。小学生の母親は、気付いてくれた湊さんに感謝し、自閉症の医師と聞いて非難したことを謝罪しました。目を覚ました小学生の患者は、家で誕生日会をしたいと、湊さんと一緒に考えた方法で母親の誕生日をお祝いし、母親を感動させていました。

脚本は徳永友一さん、演出は金井紘さんでした。

自閉症スペクトラム障害(ASD)とは、神経発達症群に分類される自閉症やアスペルガー症候群などの、社会的コミュニケーションや言語に関する症状があって、他者からは無目的のようにも思える繰り返しの常態行動(反復行動)や強いこだわりが見られる状態を、連続体(スペクトラム)として包括的に考える診断名なのだそうです。

天才的な記憶能力を持つサヴァン症候群の人物の登場するドラマとしては、私は2012年のTBSのドラマ「ATARU」(主演は中居正広さんです)を思い出すのですが、主人公がサヴァン症候群の小児外科医という今回のドラマを見ていて、自閉症の一種のサヴァン症候群というのはドラマなどの物語に登場させるには便利な症状なのかなと、何となく思いました。

ドラマの主人公のサヴァン症候群の湊さんが並外れた記憶力を持つ手先の器用な優秀な外科医でしかも善良な人物だということは、ドラマを見ている視聴者には分かることかもしれませんが、ドラマの東郷記念病院の多くの医師や看護師たちは湊さんがサヴァン症候群の人という以外は理解していないようでした。

そのため、湊さんに偏見を持ち、湊さんを邪魔に扱う医者たちが、視聴者の一人の私には性格の悪い医者たちのようにも見えてしまうのですが、もしも主人公が湊さんではなく(瀬戸さんか高山さんのような)別の医師であったなら、院長の推薦で入ってきた小児外科医を志す自閉症の研修医が子供の患者の手術を行おうとする場面を、視聴者としても安心して見ることはできないかもしれないなと思いました。

今のところ、東郷記念病院内で湊さんの味方になっている人は、司賀院長と指導医の瀬戸さんと看護師の橋口さんです。藤木直人さんの演じる高山医師が研修医の湊さんに対して突き飛ばすなどの暴力を振るう感じが嫌だなとも思うのですが、このドラマは、自閉症に対する偏見と闘う話でもあるのかもしれないなと思いました。

「自閉症」とその一種であり天才的な才能を発揮するとされる「サヴァン症候群」とは、ドラマなどでの扱われ方が少し異なるようにも思います。私は実際の自閉症の方に会ったことがないので、ドキュメンタリーやドラマや本などからの情報として少しだけ知っているというくらいでしかないのですが、サヴァン症候群で医師(外科医)という人は、現実に存在するのでしょうか。自閉症の方やサヴァン症候群の方は、みんなが本当に「ピュア(純粋、純真)」なのでしょうか。

自閉症を描いたドラマとしては、私は2004年の日本テレビのドラマ「光とともに… ~自閉症児を抱えて~」をとても好きで見ていました(きらきらと光るものが好きな、齋藤隆成さんの演じる自閉症の小学生の光君がとても良かったという印象があります)。2002年にはフジテレビで、2015年にはTBSでドラマ化された「アルジャーノンに花束を」(2002年の時の主演はユースケ・サンタマリアさん、2015年の時の主演は山下智久さん)の主人公は、自閉症ではなく、新薬によって一時天才的な知能を持つようになる知的障害のある人でした。

山﨑賢人さんの演じる小児外科の研修医の湊さんの姿は、私には中居正広さんの演じていたアタルとどうしても重なって見えてしまう部分もあったのですが、子供に好かれそうな優しい雰囲気が出ていて、良かったと思います。

湊さんが小児病棟の七夕飾りの水色の短冊に書いた「すべての子どもが大人になれますように」という願い事も、良かったです。記憶の中の兄の姿をボールペンの細密画に描いていた湊さんには、小学生の時に亡くなった兄を救いたかった時のように、子供たちの命を救いたいという思いが強くあるようでした。

今回のドラマの物語を見た限りでは、私には、主人公の研修医がサヴァン症候群の青年であるという必要性があるようにはあまり思えませんでした。主人公の研修医を「ピュア」(もしかしたらその中には、空気を読まない、嘘をつけない正直な性格、というような要素も含まれているのかもしれません)な人物に描くための設定としてのサヴァン症候群なのかなとも思うのですが、次回も見てみようと思います。
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Author:カンナ
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