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「ロマンティック・ロシア」展

先日、東京渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催されている、Bunkamura30周年記念「国立トレチャコフ美術館所蔵 ロマンティック・ロシア」展を見に行きました。

先日といっても、昨年末のことです。展覧会場は、第1章「ロマンティックは風景」(春・夏・秋・冬)、第2章「ロシアの人々」(ロシアの魂・女性たち)、第3章「子供の世界」、第4章「都市と生活」(都市の風景・日常と祝祭)と分けられていたのですが、「ロマンティック」と題されているだけあって、展示されていた作品は、どの作品もすてきな作品ばかりでした。

会場にはたくさんのお客さんたちがいたのですが、すごく混んでいるというほどではなかったので、一つ一つの作品を落ち着いた気持ちで見ることができました。

ロシアの美術館というと私には国立エルミタージュ美術館やプーシキン美術館の名前が思い浮かぶのですが(実際の美術館を見に行ったことはないのですが、日本で開催されたその展覧会は見に行ったことがあります)、今回の展覧会は、国立トレチャコフ美術館に所蔵されている作品の展覧会でした。国立トレチャコフ美術館は、プーシキン美術館と同じく、モスクワにあるそうです。

ロシアの画家と作品について、私はほとんど知らないままなのですが、展覧会場の最初のアレクセイ・サヴラーソフの「田園風景」から、作品の美しさ、優しさ、明るさ、清々しさに惹き込まれました。展示されていた作品は、1860年代から1910年代頃の作品でした。主に19世紀のロシアです。解説によると、アカデミズムからの制約を逃れたい画家たちによって作られた移動展覧会協会という団体名から、「移動派」と呼ばれているそうです。社会批判や告発も含めた祖国愛、郷土愛に溢れているそうです。確かに、見ているとロシアを好きになるような絵画でした。

山の青空と花と鹿とが描かれていた「アラタウ山にて」(1869年-1870年)の作者のワシーリー・ヴェレシャーギンは、展覧会場の解説によると、日露戦争に従軍して戦死したのだそうです。解説を読みながら、悲しい気持ちになりました。戦争がなかったなら、ワーシリー・ヴェレシャーギンさんは、それ以降も多くの作品を描いていたのかもしれません。

生活の中の森や雲や海や光や花や雪や動物や鳥や人間を捉えた写実的な絵がすばらしかったのですが、特に写実的な子供たちの絵は、子供たちの様子が本当に生き生きと描かれていて、映画の一場面を見ているかのようでした。ウラジーミル・マコフスキーの「小骨遊び」やアレクセイ・ステパーノフの「鶴が飛んでいく」など、子供たちの服装からは貧しそうな生活の雰囲気も伝わってくるのですが、おじいさんと二人の孫たちが木の工房で踊っているアントニーナ・ルジェフスカヤの「楽しいひととき」は、本当に楽しそうな、幸福そうな絵でした。

今回の展覧会の展示作品の中では、この展覧会のポスターにも使われている、イワン・クラムスコイの「忘れえぬ女(ひと)」が有名なのかもしれません。コートやマフの毛皮のふさふさとした感じも繊細に描かれていました。「月明かりの夜」の森の中の白いドレスの女性もきれいでしたし、ロシアの民話を描いたヴィクトル・ワスネツォフの「雪娘」も夢のようでした。

音楽や文学など、ロシアの芸術作品は日本でも人気がありますが、絵画の分野にもすばらしい作品が多いのだなと思いました。少なくとも、今回の「ロマンティック・ロシア」の展覧会に並んでいた多くの絵画作品は、その絵そのものを見る限り、日本人の多くに好まれそうな詩情豊かな作品ばかりでした。

「ロマンティック・ロシア」展を、私も見に行くことができて良かったです。ミュージアムショップには、数種類のポストカードや「チェブラーシカ」とのコラボグッズやお菓子などがあったのですが、マトリョーシカやソビエト連邦時代のバッジなどもありました。

あと、私がこの展覧会を見に行ったのは12月末なのですが、美術館を出た後もう少し時間があったので、渋谷駅の方まで行き、そこから青い光の公園通りを歩いて、代々木公園のけやき並木の青の洞窟のイルミネーションを見に行きました。本当に青色一色の木々のトンネルのようになっていて、低い気温と風で寒かったのですが、とてもきれいでした。
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Author:カンナ
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