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「ハケン占い師アタル」最終回

テレビ朝日の木曜ドラマ「ハケン占い師アタル」の第9話(最終話)を見ました。

占い師である母親のキズナ(若村麻由美さん)に占いをやめてイベント会社「シンシアイベンツ」の制作Dチームで働き続けることを宣言した派遣社員の的場中(アタル、杉咲花さん)は、過労で倒れてしまったのですが、病院に付き添っていた課長の大崎結(板谷由夏さん)がアタルさんの母親に聞いたことによると、アタルさんは占いをすると、相手の不安や苦しみなどを自分の中に引き入れてしまい、体力が奪われるということでした。

そうとは知らずにアタルさんに何度も占ってもらっていたDチームのみんなは、アタルちゃんに悪いことをしたと恐縮し、アタルさんの体調を心配して、アタルさんの占いにはもう頼らないと決心しました。

しかし、反省した様子の元彼にやり直したいと頼まれている妊娠中の神田和実(志田未来さん)、神田さんにプロポーズをしたい目黒円(間宮祥太朗さん)、結婚するかしないか迷う上野誠治(小澤征悦さん)と田端友代(野波麻帆さん)、良い企画が思い浮かばない品川一真(志尊淳さん)、友人の豊田さんに一緒に仕事をしないかと誘われている部長の代々木匠(及川光博さん)、義母の介護のために仕事を辞めるよう夫に言われている大崎課長など、悩み事を抱えるみんなのことが気になるアタルさんは、ついみんなの心を読んでしまうのでした。

そのような中、Dチームは、依頼者である拝島建設会社のCSRイベント(会社が社会に貢献しているということをアピールするためのイベントだそうです)のための、被災地の小学校の体育館での“豪雨災害で小学校をなくした子供たちのための卒業式”の準備を進めていました。しかし、拝島建設側の担当者は、災害復興支援よりも自分の会社の宣伝のほうを優先し始め、お任せしますと言いながら、さまざまな要望を押し付けてくるようになりました。

アタルさんは、建設会社が体育館の壁を勝手に自分の会社のカラーに塗り替えたのをごまかすため、児童たちの絵を飾ることを提案したのですが、品川さんは、そのようなアイデアをすぐに思いつかない自分に苛立っていました。

卒業式イベントの当日、イベントに参加予定だった地元出身の歌手が急遽来られなくなったり、建設会社の社長の演説が延長したり、式の途中で停電になったりというトラブルの中、保護者を含めた大人たちが騒ぎ始めました。しかし、困っている子供たちの心を読んだアタルは、子供たちを誘導し、子供たちが卒業式のために練習してきたものを子供たち自身が率先して発表できるようにしました。すると、式典はまた落ち着きを取り戻し、参加者の感動の中で無事に終わったようでした。

アタルさんの占いの才能を信じているDチームのみんなは、アタルちゃんの占いはアタルちゃんにしかできないことだ、それを仕事にすればいいのではないかと口々に言いました。アタルさん自身も、そう思い始めていたようでした。アタルさんは、みなさんを見ます、占わせてくださいと言い、一人一人を占い始めました。

友達になった神田さんには、目黒さんに自分の気持ちを伝えるよう言いました。神田さんは、子供の父親でもある元彼のことが忘れられないのだと、神田さんのプロポースを断りました。神田さんに振られて落ち込む目黒さんには、もうすぐ運命の人に出会える、結婚してたくさんの子供に囲まれると言いました。どうすれば気付くのかと訊いた目黒さんは、会えば分かると面倒くさそうに答えたアタルさんから、その人はピンクの小物を持っているとざっくりとしたことを言われました。

品川さんには、いずれ上野さんのような伝説のイベントを作る、失敗を恐れずに挑戦し続けてほしいとアドバイスしました。上野さんには、田端さんに自分の気持ちをストレートに伝えるようアドバイスしました。上野さんから愛していると率直に言われた田端さんが、うわ、と一瞬引いていたのも面白かったです。田畑さんには、冷静であるために物事を悲観的に考え過ぎる癖がある、自分の家族のことで上野さんに迷惑をかけたくないと思ったり、上野さんの娘さんのことを心配したりするけれど、上野さんなら大丈夫です、家族もお二人がいるだけで和むと思います、田端さんは自分が思っているより面白いですよとアドバイスしていました。

義母の介護のために会社を辞めようとしていた大崎課長には、会社を辞めないでください、あなたはいずれ社長になる人です、と占い、仕事を続けることができるように家族でよく話し合ってくださいと伝えました。忘れられているのではと心配していた代々木部長には、どうせ会社を辞めると言い、友人の豊田さんと仕事をしたほうがいい、代々木部長が本気でやりたい仕事なら、お給料が半分になるとしても、家族は分かってくれると伝えました。

アタルさんは、私は他人のことが何でも分かると思っていたが違った、みなさんがこれほど変わるとは思わなかった、みなさんを占いで幸せにすることができたのなら私は占いを続けます、自分の大好きな仕事として、と幸せそうに言いました。

その夜、一人で行った居酒屋で、アタルさんは、いつもの店員さんに、お仕事頑張ってくださいと言いました。会社を辞めることにした翌日、忙しそうなDチームのみんなに声をかけるのをやめたアタルさんは、食堂のおばさんに最後の晩餐があるならみんなとここで食事をしたいとおいしい料理のことを感謝し、トイレにポインセチアを飾っていた清掃員のおばさんにも感謝を伝えると、何か捨てるものはありますかと訊かれ、サングラスを捨てました。

エレベーターの5階のボタンを押そうとして、1階のボタンを押したアタルさんは、占いの子だよね、社長が占ってほしいと言っていると声をかけてきた役員たちを、それについては言いたくありませんと突き放しました。そうして1階に下りたアタルさんは、いつもの警備員さんにお礼を言うと、これからも会社の人たちを守ってくださいと頼みました。

それから、そこでアタルさんがスマートフォンで撮影した思い出の写真を見ていると、黙って行かないでとDチームのみんなが駆け付けました。アタルさんは、二つお願いがあります、と言うと、本当は会社に返さなくてはいけないらしい自分の名札を記念にもらい、みなさんと写真を撮ってもいいですかと、最後の記念撮影をしていました。みんなは、遊びに来てね、子供が生まれたら写真送るねとアタルさんに言いました。アタルさんは、私の夢はみなさんにイベントを依頼することですと伝え、会社を後にしました。Dチームのみんなは、玄関の自動ドアを出て行ったアタルさんを見送った後少しして、再び仕事に戻ることにしました。みんなを5階へ運ぶエレベーターのドアが閉まりました。

アタルさんの母親は、街の一角で占いをしていました。アタルさんは、その母親の様子を遠くから見ると、声をかけることなく歩いて行きました。

神田さんは、分娩室で付き添っている夫に、子供を生んでも仕事を続けると断言していました。目黒さんは、ピンクの小物を持つ“運命の女性”を社内で探していたのですが、周囲の女性たちのほとんどが何かしらのピンク色の小物を持っていることに気付いて混乱していました。代々木課長は友人の豊田さんと仕事を始めていて、品川さんは新しい企画書を大崎課長に渡していました。大崎課長は仕事を続けながら夫と息子と分担して介護を行うことにしたようでした。上野さんと田端さんは、お互いの家族と共に中華料理店で食事をしながら、その重い空気を何とかしようと、幸せになるかならないか、シュウマイ占いをして楽しんでいました。

桜のつぼみがもう少しで咲きそうな頃、アタルさんは、ある古いビルを訪れ、エレベーターで2階へ出ました。そして、その奥の薄暗いフロアの会社で沈んだ様子で仕事をしている人たちに向かって、みなさんを見ます、ハケン占い師アタルです、と名乗りました。

脚本と演出は、遊川和彦さんでした。音楽は平井真美子さん、エンディングに流れる主題歌はJUJUさんの「ミライ」という曲でした。

最後、アタルさんが「ハケン占い師アタルです!」と名乗るのを聞いて、この全9話の連続ドラマは「ハケン占い師アタル」の“エピソード0”だったのか、と思いました。

15分拡大版で放送されていたのですが、見事な大団円の、とても良い最終回でした。面白かったです。

閉まるドアのようなオープニングの映像は、最終回は、アタルさんの笑顔でした。その幸せそうな感じも良かったですし、どこでドラマが終わるのか分からない展開も良かったように思います。

脚本も、演出も、音楽も、登場人物を演じていた俳優さんたちも、良かったです。アタルさんの占いは、占いというよりは、透視能力や読心術といった超能力だったような気がしますし、説教でもあったような気がするのですが、そのアドバイスの部分は、自分自身の未来への希望を持つことができる「占い」でした。

Dチームのみんなはアタルさんに救われていましたが、アタルさんもみんなに救われていました。自分を認めて受け入れて、自分を好きになるところから、新しい人生が始まるということなのかもしれないなと思います。自分はどうなのだろう、自分はどうすればいいのだろうと考えながらドラマを見ることができました。

会社名の「シンシア」には「誠実」という意味があるということから、アタルさんは、誠実にこつこつと自分の仕事に取り組んでいくことの大切さをみんなに話していたのですが、今の時代は特に、「誠実」であることは重要のような気がします。

このドラマはアタルさんの占いを通したメッセージ性の強いドラマだったように思うので、そのメッセージを良いものとして考えることのできた人には、面白いドラマになっていたのではないかなと思います。私は好きでした。

テレビ朝日の木曜日のドラマとしては、私は(放送時間にテレビの前にいることができた場合には)「刑事ゼロ」と「ハケン占い師アタル」を続けて見ていたのですが、どちらの作品も面白かったです。

「ハケン占い師アタル」は全9話でしたが、このドラマも最後まで楽しく見ることができて良かったです。愛情深い印象のドラマでした。
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Author:カンナ
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