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「向かいのバズる家族」最終回

日本テレビの深夜の「木曜ドラマF」の「向かいのバズる家族」の最終話(第10話)を見ました。

SNSでメッセージを送り合うようになった「トゥナイトスター」を名乗る人物とハワイアンカフェ「コロナ」で会う約束をした篝(かがり)家の長女のあかり(内田理央さん)は、翌日、顔見知りなのかもしれないと推理する従業員の盛田桃(小川紗良さん)と二人で、誰がお店に現れるのかを待っていました。

最初に現れたのは、あかりさんが「バズる」きっかけとなったお客さんの種崎(森下能幸さん)でした。種崎さんは、会社を辞めた後、自分にとってロコモコ丼とは何かを考え続けた結果、今はハワイアン雑貨の通販の会社を始めたと店長のあかりさんに嬉しそうに話し、「コロナ」で食べたかったロコモコ丼を改めて注文して、おいしそうに食べていました。

次に現れたのは、父親の篤史(木下隆行さん)がプロデューサーとして関わっているテレビドラマ「少年スナイパー 新平!」の主演俳優の穂村真斗(黒羽麻璃央さん)でした。穂村さんは、「少年スナイパー 新平!」が「バズる」とは思わなかった、お父さんによろしくとあかりさんに挨拶して帰りました。

その次に現れたのは、「コロナ」の元アルバイト店員の迫滝さん(前田公輝さん)でした。迫滝さんは、一緒に来ていた母親の緋奈子(高岡早紀さん)をあかりさんの前に連れて来ると、自分とのことを疑っているらしいけれど自分はただ緋奈子さんのボディーガードをしていただけだからと弁明し、再び開催する「オフ会」の準備に出かけました。緋奈子さんは、あなたも前に進みなさいとあかりさんにアドバイスして出て行きました。

緋奈子さんは、夫の篤史さんにも、前に進みなさいというメッセージを送っていました。篤史さんは、「解散」直後に家を出た妻からメッセージが送られてきているということを、部下の丹羽和博(山中崇さん)と鴇田夏生(藤井武美さん)に教えてもらいました。篤史さんは、丹羽さんと鴇田さんを呼び、新作ドラマの企画を考えることにしました。

その後、高校時代の同級生の鍋島(笠松将さん)が現れると、あかりさんはうんざりしながら、鍋島さんとテラス席で向かい、昔のビデオテープをちらつかせる鍋島さんに、高校3年生の時、自分より大人っぽくて面白そうな人だと思ってあなたと付き合ったがしばらくしてそれが間違いだと気付いた、あなたは薄っぺらくてただかっこつけているだけのつまらない人だったと、正直な思いを伝えました。鍋島さんがあかりさんに見せた過去のビデオテープには、二人の漫才の練習風景が映っていました。あかりさんは、鍋島さんがネタを考えた面白くもない漫才の練習が密かに録画されていたことに気付き、大ショックを受けたようでした。交際相手と漫才コンビを組みたいほど面白い人間なりたい人にとっては、つまらないという言葉が一番厳しい言葉のようで、あかりさんからつまらない人だと繰り返された鍋島さんは、テープをあかりさんに渡して帰って行きました。

その頃、あかりさんの弟で就職活動中の大学生の薪人(那智さん)は、最終面接の会場で、薪人さんとその家庭教師先の中学生の菅野朱里(桜田ひよりさん)とのツーショット写真をインターネットに流した大学の同級生の鹿島さんと再開しました。薪人さんは、申し訳なさそうにしている鹿島さんにお互いに頑張ろうと声をかけて、最終面接に挑みました。薪人さんが「バズる家族」の一員であることを知っていた面接官たちから、中学生との「淫行」の噂が出ていることを訊かれた薪人さんは、家庭教師のアルバイトで教えている生徒であることを説明して身の潔白を断言し、自分が好きなのはかなり年上の女性なのですと言ってその場の空気を和ませていました。そして、先日の面接ではスマートフォンを正義の剣だと言ったが、その後SNSに救われている人たちがいるということも分かって来た、振りかざすだけではいけないということに気付いたということを話していました。

外が暗くなってきた頃、あかりさんのSNSに「トゥナイトスター」から星のスタンプが送られてきました。なかなか現れない「トゥナイトスター」を待っていたあかりさんと桃さんがドアの音に振り向くと、そこに立っていたのはあかりさんの祖父の清史(小野武彦さん)でした。じいちゃんか、とため息を吐いたあかりさんでしたが、じいちゃんの手には見慣れないスマートフォンが握られていて、画面にはあかりさんと同じSNSの画面が表示されていました。「トゥナイトスター」は清史さんだったのでした。

スマートフォンを買った清史さんは、まずあかりさんにメッセージを送ってみることにしたようなのですが、あかりさんが祖父だと気付いていない様子に面白くなってきて、ヒーローになったつもりで、あかりさんを元気付けるメッセージを送り続けていたようでした。自分が「トゥナイトスター」であることを明かすことにしたのは、家族と離れたり、交際相手の皆戸涼太(白洲迅さん)と喧嘩をしたりしているあかりさんを心配したからでもあったようでした。清史さんは、自分が一番好きな写真だと言って、篝家の4人がリビングのテーブル席に座っていながらそれぞれ別々の方向を見ている写真をあかりさんに渡しました。清史さんは、ばあちゃんがいた頃じいちゃんとばあちゃんはあかりたちが来た時笑顔でよく話したが普段には会話はほとんどなかった、でも家族とはそんなものだ、喧嘩をしても一緒にいることができるのが家族だ、涼太君とも喧嘩をしても仲直りをして一緒にいることができれば恋人になれるということをあかりさんに話して、あかりさんを元気付けていました。

荷物を持って誰もいない家に一人で戻ったあかりさんは、棚の上に並べられている家族写真を見ながら、楽しいこともあって本当に笑っていたこともあったのにどうして無理矢理笑っていたなんて言ったのだろうと、自分の“裏の顔”であるナマハゲの思う通りに大袈裟に言ったことを後悔していました。あかりさんは、楽しくないのに笑っていたことがあった時の記憶を、それが全てだったように思い込んでいたということを自覚しました。そして、“良い子”でいる自分の中にも裏の顔があることを受け入れ、解放することにしました。

あかりさんは、SNSに清史さんから渡された家族写真を載せました。薪人さんは、あかりさんがSNSに家族写真を載せていることを朱里さんに教えてもらいました。篤史さんは、丹羽さんと鴇田さんからあかりさんのSNSの家族写真のことを教えてもらいました。丹羽さんは、これはあかりさんからのSOSだ、SNSでしかあかりさんのことを知らないがSNSを通して分かることもあると言い、家に帰るよう促しました。オフ会中の緋奈子さんは、オフ会に駆け込んできたカフェ「コロナ」の従業員の伊勢谷伸(永野宗典さん)から、あかりさんのSNSの家族写真を見せられました。妻であり母親である緋奈子さんのファンである伊勢谷さんと迫滝さんは、早く帰ったほうがいいと緋奈子さんに言い、他のファンの人たちと一緒に、帰れ、帰れ、と温かい帰れコールを送りました。

緋奈子さんが家に戻った時には、薪人さんと篤史さんがリビングにいました。2階の部屋にいるあかりさんを呼んだ緋奈子さんは、リビングのドアを開けて現れたナマハゲに驚き、薪人さんも「ナマハゲチョップ」だと驚きました。緋奈子さんと篤史さんと薪人さんは相談して、ナマハゲのあかりさんを入れた篝家のリビングから4人で動画の生配信をすることにしました。

知らせを受けたそれぞれのたくさんのフォロワーたちが見守る中、篝家の動画の生配信が始まりました。あかりさんは、「ナマハゲチョップ」が自分であることを公表しまし、4人は、一度「解散」した家族の「再結成」を表明しました。あかりさんの提案に家族は同意し、篝家は再び家族4人で暮らすことを決めました。大きなコンサート会場にいるような妄想の中、動画を見ているであろう不特定多数の人たちに自分の家族をアカウント名と共に改めて紹介したあかりさんは、動画を見ているかもしれない皆戸さんに向かって、あの公園で待っていますと伝えました。

あかりさんが夜の公園で待っていると、しばらくして、皆戸さんが走ってきました。皆戸さんは、あかりさんだと知って改めて「ナマハゲチョップ」の動画を見返して見たら面白かったと、あかりさんの“裏の顔”も自分の好きなあかりさんだと受け止めていました。そして、自分にもあかりさんには見せていない“裏の顔”があると言い、片付けられないとか、すぐに風邪を引くとか、自分自身のダメなところや弱いところを列挙し始めました。あかりさんは、そういう涼太さんが好きだと、優しい皆戸さんにキスをしました。

その後、篝家には日常が戻り、家族は以前よりもお互いの顔を見るようになったということでした。父親の篤史さんは丹羽さんや鴇田さんたちと新ドラマの制作に取り掛かり、母親の緋奈子さんは歌の練習を始めていました。あかりさんの弟の薪人さんは、紹介したい人がいると篝家に女性を連れて来たのですが、それは朱里さんの母親の橙子(遠藤久美子さん)でした。年上の女性が好きというのは本当のことだったようです。

最後、祖父の清さんは、家の前に並んだ篤史さんと緋奈子さんとあかりさんと薪人さんとあかりさんの恋人の皆戸さんに向けて、カメラを構え、篝家の家族写真を撮っていました。じいちゃんも入って、と促された清史さんは、向かいの家から出て来た人に、写真撮影を頼みました。その人は、いつもパソコンやスマートフォンでインターネットの画面を覗きながら、「バズる」篝家の様子を窺っていた人(小松利昌さん)でした。

脚本はマギーさん、監督は藤井道人さんでした。音楽はワンミュージック、エンディングに流れる主題歌は、きゃりーぱみゅぱみゅさんの「きみがいいねくれたら」でした。

最終回の物語は、小松利昌さんの演じる謎のSNS利用者の場面から始まり、その人の、「これは彼女とその家族の物語である。」という言葉で始まっていたのですが、自室の窓のカーテンを少しだけ開けて覗いていた先に見えていたのは、篝家だったようです。その人は、あかりさんのじいちゃんが呼びかけていた通りのまさに“お向かいさん”であり、最後の写真撮影の場面は、「向かいのバズる家族」というタイトルの意味が改めて判明した瞬間でもありました。

最終回も、面白かったです。大団円でもあり、伏線がきれいに回収されていく一つの輪のような最終回でもあったように思います。

まさか「トゥナイトスター」がじいちゃんだったとは思いませんでした。私は気付いていなかったので、ドラマのあかりさんと同じくらい驚いたのですが、でも、そのような清史さんを面白く思いました。あかりさんたちのことを昔からよく知っている祖父の清史さんだからこそ、あかりさんの気持ちを救う言葉も的確に伝えることができ、時々殺伐としていた篝家全体を温かく見守ることができたのだと思いました。

清史さんは、あかりさんたち家族の“不和”に気付いていましたが、私の現実の日常の中では、家族や身近な人たちの多面性に気付くことは少ないかもしれないなと思います。

脚本も、俳優さんも、登場人物の個性も、音楽も、演出も、良かったです。私は「バズる」という言葉自体もあまりよく知らないまま見始めたドラマだったのですが、見始めた頃には、インターネット社会の怖い面を描いているようだったこのドラマが、このような面白い、ミステリーの要素のあるホームドラマになっているとは思いませんでした。丁寧で真面目な雰囲気も、私は好きでした。

篝家の人たちが、周囲の人たちに好意的に理解されている感じも良かったのだと思います。“悪い人”は、出てきそうで、出てきませんでした。

ドラマ「向かいのバズる家族」は、私には、過去のマギーさん(俳優のマギーさんと同じ方だと思うのですが)の脚本のドラマの中で一番好きなドラマになりました。きゃりーぱみゅぱみゅさんの「きみがいいねくれたら」も、ドラマに合っていて良かったです。視聴率の高い低いは、どのドラマ作品の場合でも、一視聴者の私にはあまり関係のないことです。

周囲に対して疑心暗鬼になりそうなドラマでもあったように思うのですが、篝家の“お向かいさん”が現れる少し怖い最後の場面まで、私もこのドラマを楽しく見ることができて良かったです。
プロフィール

Author:カンナ
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