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「インハンド」第9話

TBSの金曜ドラマ「インハンド」の第9話を見ました。

寄生虫学者の紐倉哲(山下智久さん)の箱根の研究所に、助手の高家春馬(濱田岳さん)の母親の良子(宮崎美子さん)が栃木県から訪ねて来ました。高家さんの恩師でもある相羽村の病院の院長の小泉陽子(市毛良枝さん)が倒れて、以前に高家さんが勤務していた台田総合病院に入院しているということでした。

高家さんが国境なき医師団に入ることを志したのも陽子先生のおかげだという高家さんは、一緒に行ってほしいと紐倉さんに頼んで二人で台田総合病院へ陽子先生の様子を見に行ったのですが、高家さんの元同僚医師の中村京子(安藤聖さん)が案内してくれた病室は小さな個室で、意識のない陽子先生には点滴が施されているだけでした。担当医は、不正を内部告発した高家さんを病院から追い出した病院長の黒野秀之(正名僕蔵さん)でした。ほとんど何もしていないのと同じ状況であることに疑問を持った紐倉さんと高家さんは、夜の台田総合病院へ侵入し、院長室のパソコンから陽子先生のカルテのデータを探し出しました。そこには喘息と書かれていました。

一方、内閣官房サイエンス・メディカル対策室の網野肇(光石研さん)は、福山和成(時任三郎さん)のフューチャージーンが「バイオセーフティーレベル4(BSL4)」の施設を建設しようと計画していることについて調べるため、牧野巴(菜々緒さん)や御子柴隼人(藤森慎吾さん)を派遣しました。そして、フューチャージーンと厚生労働省の官僚の瀬川幹夫(利重剛さん)との癒着に気付きました。

高家さんの母親の話から、洋食を好きな陽子先生の症状の原因は腸にあるのではないかと推理しました。陽子先生の病は小麦のグルテンのアレルギーによるセリアック病ではないかと考えました。黒野院長は、そのことに気付いていながら、陽子先生を治療せず放置していました。

セクメト・ジャパン薬害事件にも関与していた、国民の安全よりも自分の利益を優先する瀬川さんを失脚させることを優先したいサイエンス・メディカル対策室の網野さんは、黒野院長を調べることによってその後ろにいる瀬川さんを警戒させることを恐れ、アドバイザーの紐倉さんと高家さんに勝手なことをさせないようにと牧野さんに指示しました。

勝手なことしないでね、と振りのように牧野さんに念を押された紐倉さんと高家さんは、勝手なことをするしかないと、台田総合病院へ向かい、黒野院長の治療方針に疑問を持っていた中村先生の協力を得て、陽子先生を台田総合病院から密かに連れ出し、栄和記念病院へ転院させ、高家さんの友人の佐久間先生に任せることにしました。

紐倉さんは、意識不明で入院中グルテンを摂取していない陽子先生は、難治性セリアック病ではないかと考えました。高家さんと牧野さんと共にフューチャージーンの福山さんを訪ねた紐倉さんは、事情を説明し、専門家を紹介してほしいと頼んだのですが、協力できないと福山さんに断られてしまいました。

アメリカから戻って来たばかりという福山さんの息子の新太(磯村勇斗さん)は、話を聞き、力にならせてくださいと紐倉さんに言って、研究員の柏木さん(夕輝壽太さん)たちを紹介しました。海外の研究者の中からも良い解決策が出て来ない中、紐倉さんは、元研究員の入谷廻(松下優也さん)のことを憶えている新太さんから、入谷さんの未完成の論文の話を聞き、自分も関わっていたその論文を調べました。寄生虫であるアメリカ鉤虫が出す鎮痛作用のあるカンナビノイドという物質について調べたもののようでした。

その頃、小泉陽子は栄和記念病院にいるという密告メールがある人物に送られてきました。厚労省の瀬川さんは、台田総合病院の黒野院長に連絡しました。陽子先生の病室にいた紐倉さんと高家さんは、栄和記念病院に駆け付けた黒野院長と対峙しました。紐倉さんは、アレルギーの専門家としてセリアック病に気付いていたはずの黒野院長が陽子先生の病を悪化させるためにわざわざ点滴にグルテンを入れていたことを指摘しました。

殺人未遂を疑われた黒野院長は、俺は厚労省に顔が利く、医師免許を剥奪してやると高家さんを脅しました。それを聞いた紐倉さんは、肩書きがなくては己れが何なのかもわからんような阿呆共の仲間になることはない、という南方熊楠の言葉を引用して、地位も肩書もないこの男のほうが余程医者らしいと高家さんを高く評価し、昔の論文を読んだが情熱の伝わってくる良い論文だった、あなたも若い頃は高家さんのようだったのではないかと言いました。そして、理想を言うのは簡単だと反発する黒野院長に、堕ちる方が簡単で抗うほうが難しいのだと反論しました。黒野院長は、駆け付けた警察官の聴取を受けることになりました。

陽子先生と厚労省の瀬川さんのつながりは、栃木県相羽村にありました。陽子先生は、厚労省とフューチャージーンの「BSL4」施設の建設に反対し、土地を売らないよう地主たちを説得して、相羽村を守っていました。しかし、建設ありきのあなたたちに施設の安全な運用はできないと瀬川さんを糾弾していた陽子先生は、突然発作を起こして倒れ、瀬川さんは相羽村の土地を奪うためにそのまま陽子先生を死に追いやろうと、権威と肩書に弱い黒野院長を使って、陽子先生の病を悪化させるように指示していたのでした。

事情を知った網野さんは、これで瀬川を追い込むことができると考えたのですが、これは官僚の瀬川一人でできることではなく、その背後には金子盛夫厚労大臣(内場勝則さん)がいると推測しました。そのような矢先、フューチャージーンの福山さんは記者会見を開き、2025年までに栃木県相羽村に「BSL4」施設を建設するということを公表しました。市長たちが契約書に判を押していました。

脚本は福田哲平さん、演出は岡本伸吾さんでした。

第9話は、このような話でした。今回も面白かったです。

紐倉博士とその助手の高家さんのコンビ間のコミュニケーションが、回を重ねる毎に強化されている感じも楽しいです。台田総合病院へ一緒に行ってほしいと頼んだ高家さんと紐倉さんの、「断る」、「じゃあ俺一人で行くよ」、「えっ」、「って言われたら寂しいだろ」という感じの掛け合いが面白くて、笑ってしまいました。

院長室のドアの前でピッキングの道具?を取り出した高家さんに言った紐倉さんの「お前キャラ変わったな」は、紐倉さんを多少操縦(翻弄)することもできるようになってきたらしい高家さんとの友情を深めていく紐倉さんにも当てはまることのように思えました。

紐倉さんと高家さんのことをよく理解する牧野さんとの3人の場面も楽しいです。高家さんは、紐倉さんや牧野さんのことを実家の母親にもよく話しているようで、そのような親子の仲の良さが分かる場面も良かったです。

先週には、日本政府(厚生労働省)が東京都武蔵村山市の国立感染症研究所村山庁舎の「バイオセーフティーレベル4(BSL4)」施設に国内には存在しない致死率の高いエボラ出血熱や南米出血熱、ラッサ熱、クリミア・コンゴ出血熱、マールブルグ病などの原因ウイルスを海外から輸入して保管することについて、周辺住民に対して説明会が開かれたということが報道されていました。

今回の物語はまさにそのことがテーマとなっているのかなと思えるほどだったのですが、本当にこのまま、国内に存在しない危険なウイルスが政府によって国内に持ち込まれることになるのでしょうか。先日国会で可決・成立したという国有地の森林の木を10年ほどの長期間大規模伐採できる権利を民間事業者に与える(しかも回復のための植林の義務はないのだそうです)という「改正国有林野管理経営法」のこともそうなのですが、周辺住民に対してだけではなく、全国民に対して説明してほしいように思います。大手テレビ局の報道番組などでも、解説をしてほしく思います。

予告によると、今回の物語は次回にも続くようでした。次回の「インハンド」の物語も楽しみにしたいと思います。
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Author:カンナ
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