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「ラッパーに噛まれたらラッパーになるドラマ」

テレビ朝日のスペシャルドラマ「ラッパーに噛まれたらラッパーになるドラマ」を見ました。

私はNHKのドラマ「トクサツガガガ」を好きで見ていたので、主人公の仲村さんを演じていた小芝風花さん主演のドラマと聞いて、もしかしたら面白いのかもしれないと思い、ゾンビの登場する作品自体は少し苦手なのですが、この「ラッパーに噛まれたらラッパーになるドラマ」を見てみることにしました。

前編は一昨日の金曜日の夜、後編は昨日の土曜日の夜に放送されていました。

日本テレビで放送されていたアニメ映画「未来のミライ」を見た後、何気なく見始めた前編は、茨城県のとある町で農業を営む父親の稲穂茂(ブラザートムさん)と暮らしながら地元の食品工場で働いている無趣味で地味な性格の稲穂みのり(小芝風花さん)が、一浪して大学の医学部に通っている優等生だった同級生の恋人の山之内拓馬(佐藤寛太さん)がヒップホップにはまって何かというとすぐに韻を踏もうとするラッパー化していくことに耐えきれなくなり、しばらく距離を置きたいと拓馬さんに告げた翌日、世界中に蔓延した謎のウイルスにより茨城の町にも溢れるようになったラップを口ずさむ謎のラッパーゾンビたちの襲撃を避けるように父親の車で逃げながら、連絡のつかない拓馬さんの行方を探し続ける、という話でした。

前編の最後、終末世界の茨城でみのりさんと滋さんの護衛をしてくれていた警察官の南館ユイ(片山萌美さん)と、父親の茂さんは、ラッパーゾンビに襲われてラッパーゾンビ化してしまったのですが、みのりさんは、ヒップホップ音楽のレコードでラッパーゾンビの気を散らす高校生の杉内マコト(萩原利久さん)とその担任教師だった藤本加奈子(トリンドル玲奈さん)とマコトさんの同級生の桜井モカ(井本彩花さん)に助けられました。

その続きの後編は、地元の“ラッパーの聖地”に集まっていたラッパーゾンビたちの中の一人になっていた拓馬さんの姿を見つけ、拓馬がゾンビになってしまったとショックを受けていたところ、4人の前を通りかかったおじさん・明智秀光(入江雅人さん)にラッパーゾンビ化した妻に愛を伝えるラップを聴かせたら生き返ったと教えられたみのりさんが、拓馬さんを生き返らせようと、韻を踏むラップの技術の基礎を学びながら、拓馬さんへの愛を込めたラップの歌詞を考え始める、という話でした。

別室に隔離されていた明智さんの妻は、ラッパーゾンビのままだったのですが、妻への明智さんの愛は本物だったようです。マコトさんと藤本先生とモカさんと一緒にラッパーの身なりをして“聖地”のライブハウスに乗り込んだみのりさんは、拓馬さんにラップをしかけ、「ディスる」口調で返してくる拓馬さんのラップに追い込まれながら、拓馬さんの心に響くように、拓馬さんへの愛をラップで訴え続けるのでした。

ドラマの原作は、インカ帝国さんの漫画『ラッパーに噛まれたらラッパーになる漫画』だそうです。私は未読です。

脚本は渡部亮平さん、監督は豊島圭介さんでした。主題歌はSHACHIさんの「One Day」という曲でした。

私はヒップホップ音楽のことも、ラップのこともほとんど知らないのですが、それでも、自虐的だったり、社会風刺的だったりするラップを呟きながら町を徘徊するラッパーゾンビの描写が(ゾンビの造形自体は怖いのですが)妙に面白く、後編を見た後は、みのりさんたちのように、ラップを聴くのが少しだけ好きになったような気がします。

ドラマによると、ラップにも様々な形があるそうなのですが、ラップにしても駄洒落(ダジャレ)にしても、似た音の言葉をすぐに思い付いて言葉遊びの出来る方は頭が良いなと思います。私にはできません。

第1章、第2章、と10分おきくらいに一区切りしながらテンポよく進む前編を意外と楽しく見ることができたので、後編も見てみることにしたのですが、後編も最後まで楽しく見ることができました。

優しいことを言う人だけが優しい人なのではなく、その人のことを思って言うべきことをはっきりと言うことができる人が優しい人なのだというような、藤本先生の言葉も良かったと思います。

後編は、人間ドラマの要素が強かったようにも思うのですが、ラッパードラマとしては、もっと登場人物たちによる“ラップ対決”の場面があっても良かったような気もしました。蘇った拓馬さんもサバイバル仲間に加わったライブハウスでの「オール」の続きが気になるような終わり方だったように思います。

荒唐無稽のようにも思えるのですが、世界観がしっかりと作られていたからか、違和感を持つことなくドラマを見ることができました。私の少し苦手なゾンビの出てくるホラーなのですが、ラッパーコメディーとして、意外と面白かったです。

このドラマの後(深夜ですが)に少し見ることのできたTBSの「音楽の日2019」(放送時間に全部を見ることはできなかったので録画をしました)の第二部の途中、nobodyknows+の「ココロオドル」やSEAMOさんの「マタアイマショウ」が流れてきました。久しぶりに聴くことができたからということもあるのですが、「ラッパーに噛まれたらラッパーになるドラマ」を見たばかりということもあり、ああ「ラップ」だなと、何となく感慨深いような気持ちで聴きました。
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Author:カンナ
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