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「ベビーシッター・ギン!」第8話

NHKのBSプレミアムの「プレミアムドラマ」の「ベビーシッター・ギン!」の第8回を見ました。

下落合ギン(大野拓朗さん)は、ロンドンの大学に留学していた12年前、ナニーを目指すために父親の金次郎(勝野洋さん)の反対を押し切って大学を辞め、父親に自分の生き方を認めてもらえないまま、父親を亡くしたようでした。

父親の命日が近づき、出家しようかと考える妹の美々子(ゆりやんレトリィバァさん)が写経を始めていたある日、「下落合ポピンズ倶楽部」にベビーシッターの依頼がありました。

ギンさんは、トラックドライバーの夫の仁(笠松将さん)が仕事中に怪我をして入院することになり、自分も働きに出ることにしたため、仕事に出かけている間生後半年の息子の北斗の世話を頼みたいという20歳の綾子(川島海荷さん)が、仕事を始めた楽しさを最初は応援していたのですが、子供がいることを会社に秘密にしたまま、残業で遅く帰ってくるようになったことを心配していました。

一方で、ギンさんは、綾子さんが、最近不正疑惑が報じられている世間で話題の大企業の社長でもあった、いつも仕事に忙しくしていて母親の死に目にも会えなかったという父親の光村高正(橋本さとしさん)への怒りから、父親の反対を押し切って結婚し、子供が生まれた今も絶縁状態を続けているということを知りました。

絶縁状態のまま死に別れてしまった自分の父親のことを考えていたギンさんは、綾子さんの夫の仁さんの協力を得て、綾子さんと父親との仲を取り持つため行動を起こすのでした。

脚本は嶋田うれ葉さん、演出は麻生学さんでした。

あの時父親が大反対してくれたおかげで今の幸せな自分があるのだという風に、ギンさんと綾子さんと仁さんが、父親の思いとすれ違ってしまっていた過去を肯定的に受け止めていたところも良かったですし、私にできるのはお手伝いだけ、家族の愛でしかできないことがあるのよとギンさんが歌う、観覧車のある公園でのギンさんと綾子さんの家族とのミュージカル風の場面も良かったです。

綾子さんを演じていた川島海荷さん、高正さんを演じていた橋本さとしさん、仁さんを演じていた笠松将さんの歌も良かったです。

ギンさんは、父親が亡くなってから、父親のお墓参りにも行くことができなかったようだったのですが、最後、喪服を着て、妹の美々子さんと執事の中津川龍之介(竜雷太さん)と一緒に父親のお墓参りへ出かけていきました。怒ったような父親の写真が笑顔に変わっていた演出も、幸せな感じがして良かったです。

今までとは少しまた雰囲気が違っていた第8話も楽しく見ることができたので、次回の物語も楽しみにしたいと思います。



ところで、これはこのドラマのこととは全く関係のないことなのですが、私はこのドラマを見た後、NHKのBS1の「BS1スペシャル」の「隠された“戦争協力” 朝鮮戦争と日本人」の後編を見ました。

1950年に勃発した朝鮮戦争に関わっていた日本人70人の尋問記録が、アメリカの公文書の中に発見されたそうです。アメリカ軍に従軍した平塚重治さんや吉原みねふみさん、沢崎敬次さんという方たちのことが伝えられていたのですが、朝鮮戦争の中で船が撃沈されたり砲弾を受けたりして亡くなったそのような日本人について、アメリカ政府は「戦死」であることを認めておらず、日本政府(防衛省)は「すでに相当な年月が経過しているから確認することは困難」だとしているそうです。また、小泉純一郎内閣がイラク戦争を始めたアメリカ政府を支持し、自衛隊をアメリカ軍の後方支援として派遣したことをきっかけに訴えることにしたという元アメリカ軍に徴用された船員の三宮克己さん(2年前に亡くなったそうです)の訴えを、裁判所は棄却したそうです。

朝鮮戦争が始まった頃、日本政府は占領軍のアメリカ軍の提案で警察予備隊という警視庁機動隊や自衛隊の前身となる組織を作りました。解説によると、朝鮮戦争中、アメリカ政府と日本政府は、中国の毛沢東やソビエトのスターリンを刺激することを恐れて、日本人が戦死した事実を隠すことにしたということでしたが、なぜ今もまだ従軍した日本人の死が「戦死」として公表されないのかはよく分かりません。戦後74年間に「戦死者」は一人も出していないという日本政府の発表は、本当ではないのかもしれないということを改めて思いました。

第二次世界大戦のニューギニアの戦いの僅かな生存者の一人だったという平塚重治さんは、戦後、家族を養うため、六本木の占領軍(米軍)の駐屯地で働き始め、米兵たちから「ネオ平塚」と呼ばれて慕われていたそうなのですが、1950年に朝鮮戦争が始まると、手当の多い「従軍」を申し出て許可され、米陸軍「第8騎兵連隊E中隊」に所属し、現在の韓国のカサンという「塀に囲まれた町」へ出兵したということでした。同じ部隊に所属していた、今はハワイに暮らすヒダノさんが番組のスタッフの方に見せてくれた、マクレーン大尉の手記に書かれていました。平塚重治さんの弟の昭正さんは、当時激戦地だったという、今も朝鮮戦争の休戦中である韓国のカサンという町を訪れ、長い塀のある場所に建つお寺の共同墓地をお参りしていました。朝鮮戦争を戦った兵士たちの遺骨が収集され、合葬されているということでした。お寺の案内の方は、アメリカ軍の軍服を着ていたのならここに一緒に埋葬されていると思うということを昭正さんに話していました。その地に埋まっていた戦没者の遺骨は、手だけ、足だけ、というように、身体の一部のものが多かったそうです。昭正さんは、山を下りる時、その霧の中に兄の重治さんの声を聴いたような気がしたということでした。
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Author:カンナ
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