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「グッドライフ」最終回

フジテレビのドラマ「グッドライフ ~ありがとう、パパ。さよなら~」の最終回(第11話)を見ました。

「パパはバカです。いばりんぼうで、おこりんぼうです。うそつきです。だからパパのことなんてすぐに忘れてしまうのです」と、父親の澤本大地(反町隆史さん)に羽雲のことなんか嫌いだと冷たく突き放されてから2週間ほどが経った羽雲(通称わっくん、加部亜門さん)は、母親の下で生活をしていました。母親の華織(井川遥さん)によると、大地さんに嫌いだと言われたその日は泣き続けていたそうなのですが、翌朝からは何事もなかったように明るく振舞うようになったそうで、わっくんの気持ちが分かる華織さんはそのことを心配していました。

大地さんは、病院から紹介された海の近くのケアセンターに入って静かに過ごしていました。部屋も広く、ホスピスのようでした。時々、CLSの紺野七海(榮倉奈々さん)がお見舞いに来て、学校に貼り出されているわっくん新聞の最新号のコピーを持って来ていたのですが、大地さんはそれを嬉しそうに読んだ後、受け取らずに七海さんに返していました。新聞には、わっくんが友達とドッジボールをしている記事もあったのですが、学校での2年生のわっくんは元気で明るくなっていて、父親のクリスマスプレゼントのスニーカーを自分で履き、ボールが顔に直撃しても大丈夫でした。1年生の頃にもあったあおいちゃんの「いい子いい子してあげようか?」を、「赤ちゃんじゃない」と断っていました。大地さんは、七海さんの帰り際に、「良い人生を送ってください」と声をかけていて、病院に戻った七海さんは円山医師(伊原剛志さん)にそのことを話し、「良い人生って何でしょうか」と尋ねていました。

わっくんは部屋で毎朝新聞記事をチェックしていて、そこに大地さんの名前がないことを気にしていました。部屋には大地さんとの思い出のものが飾られていて、ある日、何かを決意したわっくんは箱にしまっていた“パパ石”を持って父親と石蹴りをした土手に行ったのですが、そこで遊んでいる親子の姿を見て、大地さんのマンションの部屋へ向かいました。鍵を持っていたので自分で開けて入ったのですが、そこはがらんとした何もない空き室になっていて、愕然としたわっくんは床に座り込み、「パパの嘘つき、パパのバカ」と叫んで大泣きしてしまい、追って来た華織さんもわっくんの泣き声を聞いて部屋に入ったのですが、何もない部屋に驚き、大地さんがわっくんに何も言わずに姿を消したことを知りました。そして、その部屋のドアノブにかけられていた郵便物の中に、沼津の写真館で撮ったわっくんとの写真と、大地さんの写真があり、華織さんはその遺影のような写真を見てはっとしていました。

病院の中庭のベンチに座っていた華織さんに七海さんが声をかけると、華織さんは遺影のような写真を見せ、大地さんは今どこにいるのかと尋ねていて、七海さんは、知られたくないという大地さんの意向を汲んで最初は知らないと答えていたのですが、少し迷った後、立ち去ったばかりの華織さんを呼び止め、いつか息子が本当のことを知る日が来たら渡してほしいと言われて大地さんから預かっていた「羽雲へ」と書かれた手紙を華織さんに手渡し、いつかではいけない、わっくんのパパが大好きだという想いを迷子にしてほしくないと言い、居場所を教えたようでした。

大地さんの病気を知りケアセンターを訪れた華織さんに、自分は家族というものをよく知らず一度作ればずっと続くものだと思っていたと話していて、華織さんの笑顔を見たくて結婚したのに、結婚してからは華織さんを笑顔にすることを忘れていたと言って謝り、父親としての時間をくれてありがとうとお礼を言っていて、華織さんは泣いていました。

華織さんは、家を訪ねて来た美術大学教授の雪村慎平(鹿賀丈史さん)にわっくんに本当のことを話しても大丈夫かどうかを尋ねていました。父親の病気や死を受け止めることができるかと華織さんは心配していたようなのですが、教授は華織さんがいるから大丈夫だと話していました。教授は、大地さんから二人のことを見守ってほしいと頼まれたことを話し、それは残念ながら自分の役目ではない、わっくんの母親は華織さんで父親は大地さんだと話していました。

わっくんは病院で「川に棲む魚」の図鑑を読んでいて、カシコギの父親は育てた子供が成長するといつの間にかいなくなるけれど、父親がいなくなった後子供はどうするのだろうと円山医師に話していました。

円山医師は外で海を見ていた大地さんのもとを訪れ、わっくんの検査結果を伝えると、体は元気だけれど心のほうはどうだろうかと言い、父親としての自分の役目は終わったと話す車椅子の大地さんに、わっくんに与えることだけが愛情ではなく、わっくんの気持ちを受け取ることも愛情なのではないかと話していました。

わっくんは、父親が何も言わずにいなくなったことにショックを受け、マカロニペンギンのぬいぐるみや父親との写真やスニーカーなど思い出の品を段ボール箱に詰めていました。華織さんはわっくんに大地さんからの手紙を渡し、パパは病気の姿をわっくんに見せたくないから本当はわっくんのことが大好きなのに嫌いだと言って別れることしかできなかったのだと説明していました。わっくんは部屋でしばらく手紙を見ていて、それから封を切って読んでいました。読み終わると、段ボール箱の中からスニーカーを取り出し、それを履いて華織さんとケアセンターへ向かうバスに乗っていました。

わっくんが今より少し大きくなっていることを想定して書いた手紙には、病気のことを知られたくない大地さんがやむを得ずあのように傷つけるような突き放し方をしたこと、羽雲という名前は生まれたばかりの羽雲に接してすぐに思い浮かび、窮屈な生活をしていた自分と違いのびやかに生きてほしいと思って名付けたこと、羽雲と過ごす時間がいつも楽しく奇跡的なものだったことを羽雲に教わったこと、父親がいなくても強く生きていってほしいということが書かれていました。

わっくんはバスを降りるとすぐに走り出し、坂を下りて、ケアセンターの前の浜辺に来ていた車椅子の大地さんに駆け寄っていました。大地さんは職員の人と来ていたのですが、職員の人がいないときにわっくんたちが来たようでした。わっくんは、「パパ!」と遠くから大地さんに声をかけ、背中を向けている大地さんに、給食でグリーンピースを食べられたことや、パパからもらったスニーカーで体育のかけっこでビリではなく3番になったことを話していました。そして、わっくんが病気の時に二人なら怖くも寂しくもないと言っていつも一緒にいてくれたことを伝え、だから病気をやっつけることができた、だから強くなったのだと話していました。「パパ、わっくん、強いんだよ!パパの子どもだから」、「今度は、わっくんがパパとずっとずっと一緒にいてあげる。今度は、わっくんがパパのこと守ってあげる」、「だから、こっち向いてよ。パパ、わっくんだよ。パパ、僕だよ!」と伝えていました。自分のことを名前ではなく、僕と呼ぶことができるようになったようでした。

大地さんは少し迷っていたのですが、わっくんの言葉を聞いて、ゆっくりとわっくんのほうに振り返っていて、久しぶりに父親の顔を見たわっくんは、泣きそうになって「パパ!」と言って抱きついていて、「さよならなんてしない」とつぶやいていて、大地さんも「そうだな」と答えていました。良かったです。

それからは、親子3人で幸せに過ごしていたようで、病院の円山医師や七海さんたちのもとには笑顔で遊んでいる3人の様子が描かれた絵葉書がわっくんから届いていました。

雪村教授は、「新鮮な気持ちで世界を見ること、臆せず人と係わりあうこと、それが君たちにとって何よりの財産になります」と学生たちに話していました。

最後、わっくんが“わっくん貝殻とパパ貝殻”を拾って大地さんに渡したり、ケンケンパをしたりして浜辺で遊んでいる場面で、わっくんは「パパ、僕のパパはいつまでもパパだけです。だからパパ、パパがまた生まれたら、僕もきっとまたパパの子供に生まれるよ。パパは本当は泣き虫だから、僕が生まれたらまた泣いちゃうね。ちょっとだけ寂しいけど、その時まで、ありがとう、パパ。さようなら」と言っていました。浜辺の少し離れた場所から華織さんとわっくんの遊んでいる姿を見つめていた大地さんは、車椅子の上で静かに目を閉じていました。

大地さんはあのまま亡くなってしまったのでしょうか。「さよなら」とわっくんが言っていたので、亡くなってしまったのかもしれないのですが、私としては、生きているといいなと思いながら見ていました。

最初の頃のわっくんとは違い、最後のわっくんは本当に強い子になっている感じがしました。そして、第1話から最終話まで、わっくんはすごいなと思いながら見ていました。

それに、父親と息子の話は珍しいなと思いました。ドラマの後半は、わっくんと大地さんのことだけではなく、大地さんとその父親の話もあって、わっくんのおかげで大地さんは自殺してしまった父親と向き合い、その想いを知ることができて、トラウマを克服していたのも良かったです。

今期の春ドラマで、“シリーズもの”と呼ばれるドラマ以外の新作ドラマの中で、私が見ていて、良かったと思えた作品は、この「グッドライフ」でした。反町隆史さんの大地さんと加部亜門さんのわっくんの親子の雰囲気が合っていたように思います。伊原剛志さんの円山医師の理解力があっておだやかな感じも良かったです。原作の小説『カシコギ』は未読なのですが、大島里美さんと大久保ともみさんの脚本は丁寧で、意外と落ち着いた雰囲気のドラマで、とても良かったです。
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Author:カンナ
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