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「家族八景」最終回

TBSの深夜枠のドラマ「家族八景 Nanase,Telepathy Girl's Ballad」の第10話(最終回)「芝生は緑 ~高木家編~」を見ました。

今回の第10話は、前回の第9話の続きで、市川家での仕事を終えて隣の高木家に来た人の心が読める家政婦の火田七瀬(木南晴夏さん)は、市川家と高木家の夫妻がお互いに隣家の夫妻に惹かれていることについて、「どんな誤解や錯覚にも真実は含まれているはず」と考え、「能力者としての倫理」で、その夫妻たちの願望を実現させようと、高木家の夫の輝彦(大河内浩さん)とその妻の直子(野波麻帆さん)に、市川家の妻の季子(星野真里さん)がお昼休みに商店街の喫茶店に行くことやその夫で設計士の省吾(西村和彦さん)が新しいスーパーの現場に行くことを教え、浮気をする二組をそれぞれ会わせていました。

輝彦さんと直子さんの意識を追いかけた七瀬は、二人が自分の予定通り浮気相手と会っていることを知って面白がっていたのですが、その二組が次に食事の約束をした場所が同じホテルの場所であることは予定ではなかったようで、少し心配をしていました。

食事をする約束の日、二組は鉢合わせてしまったようで、怒りながら帰ってきた直子さんは、輝彦さんが浮気をしていたかもしれないということだけではなく、急に黙り込んだ省吾さんのこともあんな男だとは思わなかったと怒っていました。その後、気まずい様子で自宅に戻って来た輝彦さんは、直子さんが怒っているのではないかと怯えつつ、その場で季子さんが急に泣き出したことに呆れていました。

お互いに浮気の確証がないため、二人とも相手への嫉妬心を抑えながら変な笑い方をして黙って椅子に座っていたのですが、急に七瀬に「おやすみ」と言い残してリビングを出て寝室へ向かい、七瀬によると、お互いに相手の身体に?挑戦と復讐をしていたということでした。

高木夫妻は、結局、お互いを「愛している」という結論に達していたようでした。そして、中年男女の貪欲さに負けたと言っていた七瀬は、高木家を出て行くことになったようなのですが、朝、高木家の部屋を出てエレベーターに乗ろうとした七瀬の目に映ったのは、左目にガーゼをつけて目の周りを紫色にしながらもなぜか笑顔でドアを磨く季子さんの姿でした。

今までいろいろな家庭の家政婦をしてきて、どのような性格の人間にも良い面と悪い面があると知り、「一角の人間学者になった」と思っていた七瀬でしたが、まだまだ私には分からない複雑な心が人間の中にはあると思い直し、自分の能力の持つ意味は分からないけれど、「ただ、人の心を覗く時、そこにはいつも驚きがある」と、これからもどこかの家庭で家政婦を続けて生きていくかもしれないことを思っていました。

第9話と同じく、脚本は上田誠さん、演出は堤幸彦さんでした。

物事や人の心理の裏側というか、別の側面には何か計り知れない複雑なものがあるということを示すためには、軽妙な展開の物語のほうが合っているということでもあったのかもしれないのですが、私としては、先の第8話を最終回にしたほうが良かったようにも思えてしまいました。

脚本家の方が違うためということもあるのかもしれないのですが、例えば第8話で、自分の能力によって人の心を支配できてしまうことを恐れ、人との積極的な関わりを避けてきたと話していた七瀬が、第10話では「能力者としての倫理」として、積極的に人の心を読んで操り、相手の“不道徳な”願望を実現させようとしたというのは、私には少し不自然のように思えました。

筒井康隆さんの原作小説『家族八景』を未読なので、小説とドラマの違いなどはよく分からないのですが、性的な要素が少し強かったように思え、それが私には少し苦手に思えてしまうところでした。私としては、第8話の他には、第3話が良かったように思います。
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Author:カンナ
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