「おんな城主 直虎」第41回

NHKの大河ドラマ「おんな城主 直虎」の第41回を見ました。

浜松城の玄関先で草履番を務める井伊万千代(虎松、菅田将暉さん)と小野万福(井之脇海さん)は、徳川家康(阿部サダヲさん)の小姓になるための条件として、鷹匠のノブ(六角精児さん)という謎の男を草履番の後継者として育てることになったのですが、本多忠勝(高嶋政宏さん、高の文字ははしご高です)に斬り殺されそうになっていたその人物は、三河の一向一揆で徳川家康と敵対した本多正信でした。本多忠勝とは遠い親戚ということでした。

一方、井伊谷のおとわ(直虎、柴咲コウさん)は、虎松の養育係を終えて松下家から戻って来た奥山六左衛門(田中美央さん)を近藤家の家臣にするため、近藤康用(橋本じゅんさん)に会いに行きました。正直さが取り柄の六左衛門を雇うことを渋っている近藤康用は、馬の世話が得意だと万千代の姉の高瀬(朝倉あきさん)が言うのを聞いて、六左衛門を近藤家の馬係として雇うことにしました。

虎松を井伊家に戻した松下家には、中野直之(矢本悠馬さん)の弟の直久(冨田佳輔さん)が虎松の代わりに養子に入ることが決まったようでした。

出世をしたい気持ちが強い万千代は、当初、憶えが悪く動きが遅い正信に苛立っていたのですが、冷静で賢い万福は、諸国を巡っていた正信と親しく話をするようになっていました。そして、観察眼の鋭い新人草履番の正信の洞察力によって、家康が武田勝頼(奥野瑛太さん)との戦の準備を始めているという情報を得た万千代は、家康の草履の鼻緒が切れるように小細工をして家康に近づき(すぐに見抜かれていました)、15歳の間に戦で初陣を飾るため、井伊谷の材木を用意したいということを家康に話し、許可を得ると、井伊谷に材木を切り出してほしいと要請する手紙を出しました。

手紙を読んだおとわは、井伊谷が近藤の領地だということを分かっていないと悩み、龍潭寺の南渓和尚(小林薫さん)と相談して、薬などを売って井伊谷に戻って来た商人の瀬戸方久(ムロツヨシさん)にも頼み事をしました。浜松城を訪ね、家康と再会した“お金の犬”の方久は、家康に刺繍入りの井伊谷産の綿布を渡したのですが、その中に「直虎」からの手紙が入っていました。手紙には、未熟な万千代を甘やかさないでほしいとか、井伊谷は近藤領だから材木を切り出す命令を改めて近藤殿に出してほしいとかいうようなことが書かれていました。

家臣の榊原康政(尾見としのりさん)からも、万千代を戦に出すのはまだ早いのではないかと進言されていた家康は、事情を万千代に話し、万千代の初陣の話をなかったことにしました。もう15歳なのにということにこだわる万千代を、家康は、自分の初陣は17歳の時だったと説得しました。それでも納得できない万千代が、おとわや家康のことを「まとめて殺す!」と部屋で騒いでいるのを万福が必死で抑えている感じも面白かったです。

井伊谷では、家康からの手紙を受け取った近藤康用が、材木を切り出す技術がないと困っていました。そこで、山の木に印を付けて歩いていたおとわは、近藤康用に、奥山六左衛門がいますと推薦しました。武士に向いていないかもしれないけれど武士として武功を立てることに憧れているのだとおとわに話していた六左衛門は、材木を切り出すという久しぶりの仕事を生き生きとこなしていました。

そうして、徳川家康の一行は、三河や遠江に侵攻する武田勝頼と戦うため、長篠へ向かいました。

作(脚本)は森下佳子さん、演出は安藤大佑さんでした。

第41回も、面白かったです。出世のことばかり考えている若い万千代と、元井伊家の当主の直虎だった冷静なおとわとの差も良かったですし、おっとりとしている正直者の六左衛門が近藤家に再就職をして活躍の場を見出していく展開も良かったです。

本編の後の「直虎紀行」では、本多正信と三河の一向一揆とその拠点となって一度家康に取り壊されたという本證寺について解説していました。昨年の大河ドラマ「真田丸」では、本多正信を演じていたのは近藤正臣さんでした。一向一揆後、諸国を放浪した正信は、家康に赦され、徳川家の重臣となっていったそうです。

予告によると、次回は、三河の長篠城を巡る長篠の合戦の話になるようでした。次回の「おんな城主 直虎」の物語も楽しみにしたいと思います。

「オトナ高校」第1話

日本テレビの新土曜ドラマ「先に生まれただけの僕」の放送が終わった夜11時過ぎ、テレビ朝日では、再開された「土曜ナイトドラマ」枠の「オトナ高校」という新ドラマの第1話が放送されていました。

30歳以上の性経験のない男女は公的第二義務教育機関である「オトナ高校」へ入学を義務付けて“本当の大人”になるための英才教育を受けさせるという法案を少子化問題に悩む政府が衆議院で強行採決して可決・成立させた日本を舞台にした物語でした。

エリート銀行員の荒川英人(三浦春馬さん)やその上司の権田勘助(高橋克実さん)、商社のキャリアウーマンの園部真希(黒木メイサさん)、引きこもりの斑益美(山田真歩さん)、元野球部員で軽い性格の川本・カルロス・有(夕輝壽太さん)たちは、ある日、内閣府特別政務官の嘉数喜一郎(杉本哲太さん)に声をかけられ、赤紙のようなピンク色の通知書を手渡されて、謎の「オトナ高校」へ入学させられ、清純派の姫谷さくら(松井愛莉さん)、生徒たちにあだ名を付ける毒舌の山田翔馬(竜星涼さん)、美人の妻の他に5人の愛人がいるという勉強家の持田守(正名僕蔵さん)といった講師たちから恋愛の仕方を半ば強制的に教え込まれることになりました。

脚本は橋本裕志さん、演出は瑠東東一郎さんでした。主題歌は、高橋優さんの「ルポルタージュ」という曲でした。

このドラマを何気なく見始めた最初の頃には、これは“国策ドラマ”なのだろうかという風にも思えて、少し怖い感じがしてしまったのですが、一応、このドラマの中の日本政府が強行採決して通した「第二義務教育法」によって「オトナ高校」の生徒に選ばれた「30歳以上の性経験のない男女」は、子供を生みたいとか、結婚したいとか、そのような希望のある人たちだということではあるようでした。内閣府の嘉数さんは、入学式の会場で生徒たちに、これは結婚や出産を政府が強制するものではないということも話していました。

第1話では、荒川さんたちは学校が開いたお見合いパーティーのようなものに参加させられ、エリート意識の高い荒川さんは「告白」に失敗してプライドを傷つけられていました。

「不器用なオトナの学園コメディー」ということなのですが、この内容をコメディーとして気軽な気持ちで面白く見ることができる人というのは、生徒側の大人たちでしょうか。それとも、講師側の大人たちでしょうか。

私は性的な要素の多いドラマを見るのが少し苦手なので、“本当の大人”になるとはどういうことか、ということが、性的な側面以外のことで描かれていくといいなと思いました。

ただ、同じ曜日に放送される日本テレビの「先に生まれただけの僕」とテレビ朝日の「オトナ高校」とが、偶然なのかもしれませんが、どちらも「社会派」で「大人のための学園ドラマ」であるという点で共通していたことを、少し面白く思いました。これも現代性なのかもしれません。

「先に生まれただけの僕」第1話

日本テレビの新土曜ドラマ「先に生まれただけの僕」の第1話を見ました。初回は15分拡大版で放送されていました。

総合商社の35歳の営業マン・鳴海涼介(櫻井翔さん)が、突然の辞令によって、勤務先の商社が経営する偏差値44で男女共学のやや学級崩壊気味の定員割れギリギリの私立京命館高等学校の校長に就任し、入学志願者数を増やすべく、その学校経営を一から見直し、改革を進めていく話のようでした。

脚本は福田靖さん、演出は水田伸生さんでした。音楽は平野義久さん、オープニングで流れていた主題歌は、嵐の「Doors~勇気の軌跡~」という曲でした。

“豪華キャスト”のドラマということで、ドラマの最初のほうでは、副校長の柏木文夫(風間杜夫さん)、現代社会の真柴ちひろ(蒼井優さん)、英語の島津智一(瀬戸康史さん)、日本史の市村薫(木南晴夏さん)、音楽の矢部日菜子(森川葵さん)、生物の河原崎孝太郎(池田鉄洋さん)、数学の及川祐二(木下ほうかさん)、物理の郷原達輝(荒川良々さん)、古文の杉山文恵(秋山菜津子さん)、養護教諭の綾野沙織(井川遥さん)など、たくさんの登場人物が少しずつ紹介されていました。

学園もののドラマなので、生徒たちもたくさんいたのですが、誰が誰なのか、第1話を見た限りでは、私には見分けがつきませんでした。

総合商社樫松物産の専務の加賀谷圭介(高嶋政伸さん)は、私立京命館高等学校の校長にした社員の鳴海さんに、社長が買収した学校だからとにかく黒字にしろ、いじめや暴力で会社のイメージを落とすな、と命じていたのですが、私立京命館高等学校は株式会社だったのでしょうか。民間企業が私立の学校を「買収する」ということを私は聞いたことがなかったので、何なのだろうと思ったのですが、ドラマの中でそれに関する解説は特になかったように思います。

学園もののドラマは、生徒を中心とした物語になることが多いように思いますが、このドラマは教師や学校経営者を中心とした物語になるのでしょうか。ドラマの説明には、「社会派エンターテインメントドラマ」、「豪華キャストでお送りする大人のための新しい学園ドラマ」とあったのですが、誰向け(どのような大人の人向け)のドラマなのかがよく分からないようにも思えました。

鳴海さんは、集めた教師たちに、生徒はクライアントであり商品だ、その親は株主だと、学校経営は「ビジネス」だということを解きながら、大学へ通うための奨学金は借金(学生ローン)だということを生徒たちにちゃんと伝えなくてはいけないと話していました。鳴海さんが、学校は社会に役立つ人を作る場所だというようなことを話しているのを聞いて、安倍政権の「人づくり革命」という妙な言葉を少し思い出してしまったのですが、昨夜のドラマの最後、奨学金を使った時の怖さを鳴海校長から教えられた男子生徒はその将来の重さに耐えきれずに逃げ出し、鳴海さんは真柴さんから呆れられていました。

鳴海さんが生徒をクライアントとするところなどは、ドラッカーの『マネジメント』のようだなとも思えたのですが、このドラマのエンターテインメントの要素がどこにあるのかということも、私にはまだよく分かりませんでした。シリアスな流れが遊園地で聴こえて来そうな音のBGMによって途切れるというようなところでしょうか。

第1話を見た限りでは、私にはこのドラマが面白いのかどうかはまだよく分からなかったのですが、嵐の櫻井翔さん主演の、日本テレビが力を入れている今秋のドラマらしいということは分かりました。「未来を生きていく今の子供たちに大人は何を教えるべきか」ということもテーマになっているということですし、次回も見てみようかなと思います。

「わろてんか」第2週

NHKの連続テレビ小説「わろてんか」の第2週(第7回から第12回)を見ました。

第2週は、港の倉庫が火災に遭って不渡りを出しそうな危機に直面した京都の老舗薬問屋「藤岡屋」の主の藤岡儀兵衛(遠藤憲一さん)が藤岡屋を救うために17歳の長女のてん(さん)を青年実業家の伊能栞(高橋一生さん)の妻にしようとお見合い話を進める中、頼りにしていた病弱な長男の新一(千葉雄大さん)を喪う話でした。

時々約束通り手紙を送ってくれる旅芸人の青年・北村藤吉(松坂桃李さん)の噂を聞いて探しに出かけたてんは、大阪の繁華街の路地裏で悪い人たちに絡まれていたところを偶然通りかかった伊能さんに助けられ、てんを探しに来た武井風太(濱田岳さん)に京都へ連れ戻されました。藤吉さんからの手紙の束を父親に見つかって燃やされたてんは、伊能さんの側からお見合い番氏を断られるのですが、兄を病で喪ったてんから届けられた新一さんの遺品の論文を読んだ伊能さんは、日本で薬を作るという新事業のために「藤岡屋」に投資をしたいと儀兵衛さんに提案しました。

作・脚本は吉田智子さん、演出は本木一博さんでした。

第2週目から、「ゲラ」と呼ばれる笑い上戸のてんを演じる俳優さんは新井美羽さんから葵わかなさんに交代し、「藤岡屋」の丁稚の風太は鈴木福さんから濱田岳さんに交代したのですが、何というか、別の話のようというか、第1週目お笑いの要素が、第2週目になって、どこかへ消えてしまったような気がします。面白さが薄れてしまったような気がします。

いつでもみんなで笑っていよう、悲しいことがあっても笑って乗り越えよう、というようなこのドラマのテーマは分かるのですが、もっと単純に、普通に笑うことのできる部分を、もっと出してほしいと思います。例えば、父親の儀兵衛さんが蔵の中で首を吊ろうとしていた件の笑い?などは、私にはいまいちよく分かりませんでした(儀兵衛さんは、結局吊るした縄で何をしようとしていたのでしょうか)。

千葉雄大さんの演じる優しい新一さんが、今週で亡くなってしまうということも、意外でした。もうすぐ亡くなるのではないか、次のシーンでは突然仏壇の写真になっているのではないか、と予想はしていたのですが、まさか本当にそうなるとは思いませんでした。

大阪の路地裏で悪い人たちに絡まれていたてんを“偶然”伊能さんや風太さんが助けに来たという件も、(ドラマのナレーションでも言われていたかもしれませんが)都合が良過ぎる展開であるように思えました。

高橋一生さんの演じる紳士的な雰囲気の伊能栞さんは、少女漫画風のかっこ良さでしたが(そのことについてドラマの登場人物たちが盛り上がるのはあまり良いことだとは思えませんが)、伊能さんに結婚話を断られた帰り道を歩いていたてんが藤吉さんと再会するという第6回の最後の件も、都合が良い展開だなと思えてしまいました。これからも、度々このようなご都合主義的展開があるのでしょうか。

あと、連続テレビ小説の前作の「ひよっこ」の時にも、私としては少し気になっていたことなのですが、「恋」という言葉を、台詞や語りで連発するのは、(視聴者に分かりやすいということなのかもしれないのだとしても)やめてほしいと思います。浅いように思えます。

このドラマの主人公の藤岡てんのモデルは、吉本興業の創業者の吉本せいさんということなのですが、児童文学者の村岡花子さんをモデルにした「花子とアン」の時のように、「原作」というよりは「原案」のレベルであるようでした。吉本せいさんをモデルにした物語にするというのなら、小石川三井家の広岡浅子さんをモデルにした「あさが来た」のようにしなくても、例えば「おしん」や「すずらん」(「おしん」はちゃんと見たことがないのですが、「すずらん」は好きで見ていました)のようであっても、ファッションデザイナーの「コシノ3姉妹」の母の小篠綾子さんの生涯を実話を基に描いた「カーネーション」(とても好きで見ていました)のようであっても良かったのではないかなと思います。事実は小説よりも奇なり、という諺もありますが、実在の人物を主人公のモデルにするなら、どうしてその人物の実話を基に物語を描かないのだろうと、少し不思議に思います。有名な方、社会的影響力のある大事業を成し遂げた方の人生を描くのなら、事実をそのまま取り入れて描いても、物語として面白くなるのではないかなと思います。

「BORDER 衝動~検視官・比嘉ミカ~」後編

テレビ朝日のドラマ「BORDER 衝動~検視官・比嘉ミカ~」の後編を見ました。

永正大学医学部法医学教室の教授の浅川透(石丸幹二さん)の助手を務めていた比嘉ミカ(波瑠さん)は、女子中学生連続殺人事件に関する浅川教授の推理を否定したことで、不愉快だと、助手をクビになりました。その夜、教師たちと一緒に事件現場に花を手向けに来ていた小椋明音(清原果耶さん)たち同級生に声をかけ、事件直前の被害者について話を聞こうとした比嘉さんは、少し離れた場所に立ってこちらを見ている男子生徒の存在に気付きました。

浅川教授は三島という塾講師を犯人と疑って自白させようとしていたのですが、三島は犯行を否定し、警察から逃げたのはテレビで浅川教授が自分を犯人のように言っていたからだと訴えていました。その頃、西原署の刑事の中澤史明(工藤阿須加さん)に街の防犯カメラの映像を見せてほしいと頼んだ比嘉さんは、犯行現場の場所から、同じ学校の生徒の中に犯人がいるのではないかと考えていました。防犯カメラの映像から、犯行時刻に居場所の分からない数人の生徒をリストアップした比嘉さんは、中澤さんと共にその生徒たち一人一人から話を聞くことにしました。

比嘉さんの推理の方向を察した浅川教授は、出演したテレビ番組で、犯人は未成年者かもしれないと言いました。被害者の葬儀の行われる斎場へ向かった比嘉さんは、生徒や教師などの学校関係者にインタビューをしようとしているテレビスタッフに「先生」の居場所を聞き、誰かと話していた浅川教授を見つけると、私の推理を横取りするのはいい加減やめてほしいと言いました。浅川教授は、君は確かに優秀だが、と比嘉さんの観察眼と洞察力を認めつつも、世界は男で回っている、全力で君の将来を潰して見せる、と元助手の比嘉さんに言い放ちました。

夜、中澤さんから連絡を受けた比嘉さんは、ある廃屋へ向かいました。警察が集まっていたその庭にうつ伏せで倒れていたのは、中学生ではなく、浅川教授の遺体でした。比嘉さんは、首の絞められた傷痕を見て、女子中学生連続殺人の犯人と同じ人物による犯行だと推理したのですが、背中の腎臓の辺りを刃物で刺されているのと、手の指が切断されていないことが前の2件とは異なっていました。

比嘉さんは、浅川教授の遺体を検死することにしました。反対する中澤さんの上司の刑事たちに、生前の浅川教授から自分に何かあったら解剖してほしいと頼まれていたのだと訴えました。大学で浅川教授の検死を始めた比嘉さんは、浅川教授の手の指先の血の滲んだ小さな傷に目を留め、噛んだ痕だと考えました。浅川教授の歯にも血が付いていました。

もう一人の被害者の葬儀の行われた斎場の前に立っていた比嘉さんは、男子生徒の石田さんと同じく、犯行時刻には土手を歩いていたと中澤刑事に証言していた小椋さんに、話があると声をかけました。比嘉さんは、小椋さんに、殺したのはあなただと言いました。比嘉さんは、小椋さんが一連の殺人事件の犯人だと断定していました。

小椋さんは、小学校2年生の頃に猫を殺してから、いつか人を殺したいと考えていた人でした。中学校へ入学し、同級生の石田に同じものを感じ取ってから、石田を精神的に支配して奴隷とし、高校生までには人を殺したいと話し合っていた時、ちょうど友人が陰で自分の悪口を言っていることを知り、その友人を殺すことにしたようでした。もう一人の友人を殺したのは、一人殺したために抑制が効かなくなっていたからでした。小椋さんは、楽しいから殺したのだと比嘉さんに答えました。

浅川教授を小椋さんが殺したのは、無能なのに偉そうにしている、という理由からでした。小椋さんは、生徒たちが出入りしているという嘘を吐いて廃屋に浅川教授を呼び出すと、背後からサバイバルナイフで突き刺し、制服のスカーフで浅川教授の首を締めました。浅川教授は、咄嗟の判断で自分の指を噛み、その血を小椋さんのスカーフに付けたのでした。

小椋さんの殺人の打ち明け話を冷静に聞いていた比嘉さんは、いつも触っているねと、小椋さんの制服の赤いスカーフを取りました。そして、スカーフに付いている浅川教授のものと思われる血痕を小椋さんに見せました。比嘉さんは、あなたはスカーフを触ることで殺人を思い出して興奮していたのでしょうと、小椋さんが話しながら触っていた、洗っていない赤いスカーフを連続殺人事件の凶器として押収し、合図をして、遠くで待っていた中澤刑事を呼びました。

西原署の前で、中澤刑事は、頑張れよ、と比嘉さんを見送っていました。比嘉さんは、上層部を説得して(脅して?)、警視庁刑事部の特別検視官に任命されたようでした。

半年後、特別検視官の比嘉さんは、夜の公園内から一家惨殺事件の現場を見つめていた時、警視庁捜査一課第二強行犯捜査・殺人犯捜査第4係第一班の刑事の石川安吾(小栗旬さん)に声をかけられていました。この事件が特別検視官としての比嘉さんの最初の事件となり、2013年に放送されていたドラマ「BORDER」の物語につながるようでした。

前編と同じく、原案と脚本は金城一紀さん、音楽は川井憲次さん、監督は常廣丈太さんでした。

浅川教授が殺されるという展開が私には少し意外だったのですが、殺人犯の小椋さんの言動に迎合しない淡々とした比嘉さんの節度のある対応も良かったですし、後編(解決編)も面白かったです。

俳優さんたちの演技も脚本も演出も音楽も映像も良かったと思うのですが、2時間ドラマとして放送されるのではなく、1時間ずつの前後編として2週に渡って放送されていたところも、見やすくて良かったように思います。

「BORDER 衝動~検視官・比嘉ミカ~」を見ていて、TBSのドラマ「MOZU」や、フジテレビのドラマ「ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」のことも少し思い出したのですが、波瑠さんの演じる比嘉さんは、当然のことながら、「藤堂比奈子」とは別人でした。

同級生を拷問してその命を奪った殺人犯の小椋さんと共犯者の石田さんは、矯正施設へ送られることになるようなのですが、比嘉さんと小椋さんが話していたように、二人の殺人の衝動が“本能”から来るものであるなら、矯正施設へ入ったくらいでは治らないのではないかなと思います。

「BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係」のスピンオフドラマだったこのドラマの本編の直後、今度放送される予定の小栗旬さん主演のドラマスペシャル「BORDER 贖罪」の予告編の映像が流れたのですが、映画の予告編のようで、何だかかっこいい雰囲気でした。放送時間に見ることができるかどうかはまだ分からないのですが、楽しみにしていようと思います。


ところで、昨夜はNHKのドラマ「この声をきみに」がお休みだったので、テレビ朝日の「ミュージックステーション」の最後のほうで復活した東方神起の「Why? (Keep Your Head Down)」や嵐の新曲「未完」(モーツァルトの音楽が盛り込まれていました)のパフォーマンスを見た後、TBSの新金曜ドラマ「コウノドリ」の第2シリーズの第1話(初回15分拡大版)を見ることにしました。

綾野剛さん主演の、この子供を持とうとしている夫婦と産科医の交流を描くドラマは、漫画原作のドラマで、とても人気があるということなのですが、私は第1シリーズをちゃんと見ることができませんでした。「出産」の場面を見るのを少し苦手に思えてしまっているためです。

昨夜の第1話では、志田未来さんの演じる耳の聴こえない女性が耳の聴こえない夫との子供を綾野剛さんの演じる産科医たちに励まされながら生んでいました。「分娩室」にはたくさんの人たちが集まっていたのですが、実際にも、たくさんの人たちが女性の出産の様子を見守りに来るのでしょうか。それは温かい光景のようでもあり、少し憂鬱な光景でもありました。

出産をしようとしている人間(動物もそうかもしれません)がいつも苦しそうで痛そうなのは、進化によって、改善されないものなのでしょうか。時々ニュースで、病院にも行かず、周囲の誰にも「妊娠」を気付かれないまま、自宅の部屋や学校のトイレなどで密かに子供を生んで捨てるというような女性の事件が報じられていますが、病院へ行って「母子健康手帳」をもらうことが推奨?されている中、たった一人で子供を生む人は、孤独かそうでもないかはともかくとしても、すごいというか、生物的にも?とても強い人なのではないかと、いつも何となく思います。


あと、昨夜のテレビ朝日の「報道ステーションによると、2004年の沖縄国際大学にヘリコプターが墜落した時や、昨年名護沖にオスプレイが不時着(墜落)した時、調査を行ったアメリカ海兵隊の方たちは白い防護服を着ていたそうです。そして、東村高江の牧草地に不時着して炎上したCH53E大型輸送ヘリコプターのインジケーター(指示器、プロペラに問題が起きた際にそのことをパイロットに知らせる装置だそうです)に、放射性物質のストロンチウム90が使われていることが分かったそうです。

ヘリコプターの炎上事故の直後の黒い煙の上がる周辺の空気を吸ってしまったという地元の方たちには、内部被曝の恐れがあるそうなのですが、日米地協定のために日本側が直接現場の機体を調査ことはできず、米軍側は、健康を害する量ではない、と答えているそうです。事実が正確に公表されるのかは分かりませんが、米軍機の墜落事故や不時着事故だけでも怖いことであるのに、さらに放射性物質が飛散しているとか、酷いことだと思います。2011年の東日本大震災の頃の東京電力福島第一原子力発電所の爆発事故の時にも、ストロンチウム90の話題が少し出ていたように思いますが、半減期は約30年ということでした。
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