「犯罪症候群 SEASON1」第7話

フジテレビの「オトナの土ドラ」のドラマ「犯罪症候群 SEASON1」の第7話を見ました。

大企業の社長である高梨道治(竜雷太さん)の息子だった絵本作家の高梨道典(高橋光臣さん)とその妻の美和(前田亜季さん)の子供の和樹(大村優怜さん)を救うことができなかった、元刑事で探偵の武藤隆(玉山鉄二さん)は、殺された妹の婚約者だった先輩刑事の鏑木護(谷原章介さん)の協力を得て、身代金を受け取った後に子供を殺害したと思われる犯人の捜索を始めました。

自分と道典さんの関係性を知る者は誰かと、ティッシュ配りをしていた道典さんを高梨社長の側近の桜井(相島一之さん)が迎えに来た繁華街の広場で考えていた武藤さんは、広場の隅に集まって談笑していたホームレスの男性たちから、いつもタバコを吸っている首に大きなやけどの痕のある男を最近見かけないという話を聞き、その男が通っているというパチンコ店の前でその男と鉢合わせになりました。

やけどの男には逃げられてしまったのですが、その夜、武藤さんは、表の捜査には限界がある、捜査方法にこだわるのは自己満足だと言う警視庁人事二課の環敬吾(渡部篤郎さん)から、その男の資料を渡されました。武藤さんは、迷いながらも資料を受け取りました。やけどの男は山名という人物でした。武藤さんはアパートの山名の部屋に侵入し、外から見張りをし続けました。

山名の資料を見せられた鏑木さんは、環に近づくなと言っただろうと武藤さんを叱り、今度こそ家族を壊されることになると忠告したのですが、武藤さんは環さんとのつながりを絶とうとしませんでした。もう一人の犯人の梶という男のことを武藤さんに教えた鏑木さんは、感情に流されて理性を失ってはいけないと、武藤さんを心配して言っていました。

警察ではない武藤さんの見張りに怯える山名さんと梶さんは、武藤さんを殺す計画を立て始めました。夜、山名さんの部屋に外に立っていた武藤さんは、山名さんに声をかけられ、待っていた車に黙って乗り、倉庫のような場所へ連れて行かれました。何を知っているのかと訊く山名たちに、全部知っている、お前たちが和樹君を殺したのだろうと答えた武藤さんは、人を殺すなど大したことではないと言う山名たちを、お前たちは人間じゃないと責め、ナイフを取り出して襲い掛かってきた二人と格闘し始めました。少しすると、銃声が響き、鏑木さんたち警察官が現れ、山名さんと梶さんは逮捕されました。

武藤さんは、山名たちが自分を殺そうとしていることを部屋に仕掛けた盗聴器で聴いて知り、あえてその二人の車に乗っていたのですが、そのことを知った鏑木さんは、お前が死んだらみんなが悲しむ、俺も悲しいと武藤さんに言い、それを聞いた武藤さんは、すみませんでしたと頭を下げていました。

武藤さんと妻の雅恵(鶴田真由さん)は、退院した娘の真梨子(桜田ひよりさん)と自宅に戻ってきました。武藤さんは、警察を辞めた理由について、真梨子さんに話すことにしました。真梨子さんは、叔母の事件が原因ということは知っていたようでした。武藤さんは、妹を殺した未成年の犯人を一瞬でも殺そうと考えた自分は警察官でいてはいけないと思ったということを打ち明けて、黙っていたことを娘に謝り、父親の話を静かに聞いていた真梨子さんは、ごめんなさいと泣きながら父親に繰り返し謝っていました。

一方、道典さんは、1億円の身代金を用立てた父親から、子供が殺されたのはお前のせいだ、お前の息子だから殺されたのだ、美和さんもお前と結婚しなければ子供を殺されるという人生を送ることはなかったと言われたことを真に受けて、そうかもしれないと落ち込んでいました。美和さんは、社長からのお香典を持参して自宅を訪ねて来た桜井さんから、道典さんを助けることができるのはあなただけなのだと、道典さんと別れてほしいということを頼まれて、離婚届と指輪をテーブルの上に置いて、和樹さんの遺骨を持って家を出て行きました。そして、和樹さんの遺骨や遺品を抱えて繁華街をぼんやりと歩いていた美和さんは、壁に貼られていた少年犯罪の被害者の会という白い紙に目を留めていました。

誘拐殺人事件の犯人として逮捕された山名と梶は、誘拐と殺人は認めたようなのですが、身代金として受け取ったお金は偽物だったと主張し、お金は本物だとする警察の意見と食い違っていました。鏑木さんと武藤さんは、そのような犯人の主張を知って、事件を調べ直すことにしたようでした。環さんは、ある国会議員と高梨社長とのつながりを調べていました。高梨社長は、料亭で会ったその議員に密かにお金を渡していました。

脚本は谷口純一郎さん、監督は都築淳一さんでした。ボクシングの試合の中継の延長のため、30分繰り下げて放送されていました。

今回も落ち着いた展開で、良かったです。予告によると、次回が「SEASON1」の最終回のようでした。新しい人物も登場するようでしたし、まだ分かりませんが、WOWOWで放送されるという「SEASON2」につながっていく話になるのかなと思いました。

一昨日には、「共謀罪」の要件を改めて「テロ等準備罪」という名称に変えたものを新設する組織犯罪処罰法改正案(政治家や警察官や財界人というような公権力を持った人たちが関係しそうな犯罪は、処罰適用の対象から外されているそうです)の採決が衆議院法務委員会で強行的に行われ、自民党と公明党と日本維新の会の賛成多数によって可決し、衆議院本会議へ送られるということが報道されていましたが、そこをまた強行採決で通過し、次の参議院でも可決されて、もしもこの法案が成立することになったなら、現在には違法とされている捜査手法が合法化される日も来るのかもしれません。今回のドラマを見ていて、何となくそのようなことも思いました。

東海テレビとWOWOWとの共同制作ドラマだからなのかどうかは分かりませんが、よくできているドラマだなと思います。上手く伝えることができないのですが、淡々としていて、隙の無いドラマであるような気もします。「SEASON1」の最終回がどのような展開になっているのか、放送時間に見ることができるかどうかは分からないのですが、来週の放送も楽しみにしたいと思います。

「4号警備」最終回

NHKの土曜ドラマ「4号警備」の最終回(第7回)を見ました。

第7回は、来日した外国人労働者の人身売買を告発しようとする渋谷弁護士(塚本晋也さん)の身辺警護を引き受けた民間の警備会社ガードキーパーズの警備員の朝比奈準人(窪田正孝さん)と石丸賢吾(北村一輝さん)が、心配する上野由宇(阿部純子さん)や社長の本田薫(木村多江さん)や警備部長の池山幸雄(片岡鶴太郎さん)に無事に戻って来ることを約束して、犯罪組織のメンバーから取引場所として指定された巨大な坑道へ向かい、現れた3人の男たちから渋谷弁護士が被害者たちのパスポートの束を受け取った直後、その裏切り者たちを暗殺するために現れた殺し屋に襲われる、という話でした。

作(脚本)は宇田学さん、演出は石塚嘉さんでした。

第7回の前半は人身売買の証拠を得ようとする渋谷弁護士の警護の話で、後半は朝比奈さんの交際相手を死に追いやったストーカーの小林三喜男(賀来賢人さん)の話でした。

朝比奈さんと石丸さんが協力して殺し屋と戦い、殺し屋を捕まえて渋谷弁護士を守り切る辺りまでは良かったと思います。ただ、その現場に、池山部長や上野さんだけではなく本田社長も駆け付けたり、小林三喜男まで現れるとは思いませんでした。

小林は、朝比奈さんさえいなければストーカーと呼ばれることはなかったという風に朝比奈さんを恨んでいたようでした。石丸さんの娘の楓(久保田紗友さん)をどこかに監禁して爆発物を仕掛け、携帯電話のボタンを押すことで殺そうとしたのですが、石丸さんに娘を助けてほしいと懇願され、押すのをやめました。上野さんや石丸さんを守ろうとする朝比奈さんの腹部を、拾った拳銃で撃った小林さんは、あなたも苦しんでいるのではないか、自分のことを許してあげてと本田社長に言われて動揺し、そうしている間に池山部長が呼んだ警察が到着し、小林三喜男は再逮捕されました。

楓さんがどのように小林三喜男に捕まり、どのように救助されたのかは描かれていなかったので不明なのですが、その後、石丸さんは、無事だった娘の楓さんと暮らすことを決め、ガードキーパーズが4号警備の訓練をしている時、治療を終えたらしい朝比奈さんが来て、石丸さんと合流していました。二人にとって4号警備とは、と訊かれた朝比奈さんと石丸さんは、依頼人もハッピー、僕らもハッピー、と答えていました。それは本田社長の教えでもありました。

最終回もこれまでと同様に約30分の放送だったのですが、30分ではさすがに足りなかったような気がします。例えば今回は渋谷弁護士の警護、次回は小林三喜男との対決というように、少なくとも、あと1回(1話)はあったほうが良かったように思います。渋谷弁護士の話と小林三喜男の話と後日談を30分の物語にまとめようというのは、詰め込み過ぎのように思います。急にバタバタとした展開となり、散漫な状態で終わってしまったのは、第6回までがとても良かったということもあって、もったいないことだったように思いました。

第5回の辺りから出ていたガードキーパーズの買収の件がどうなったのかということも、最終回では(話題さえ出ていなかったので)分からなかったのですが、それでも、全体的には、「4号警備」は良いドラマでした。「土曜ドラマ」は今作から夜の8時15分からの30分ドラマ枠になったようなのですが、30分という放送時間も見やすかったですし、毎回の内容も充実していたように思いますし、面白かったです。最終回は少し惜しいような感じもしてしまったのですが、それでも最後まで楽しく見ることができて良かったです。

映画「美女と野獣」(2014年)

日本テレビの「金曜ロードSHOW!」の枠で地上波初放送されていた映画「美女と野獣」を見ました。

現在映画館ではアメリカのディズニーのアニメーション映画「美女と野獣」(1991年公開)を実写化した作品が公開されているということですが、今回の映画「美女と野獣」はフランスとドイツの合作で、2014年に公開されたものだそうです。

『美女と野獣』は、何度も映画化や舞台化がなされている有名な作品ですが、もともとは1740年にフランスのヴィルヌーヴ夫人という人によって書かれた「異類婚」の民話のような物語なのだそうです。そのためか、昨夜の「金曜ロードSHOW!」では、「発祥の地が贈るもうひとつの『美女と野獣』」と言われていました。脚本と監督は、クリストフ・ガンズさんです。

物語は、ある家の母親が子供たちを寝かしつけるために絵本を読み聞かせる場面から始まっていました。ベル(レア・セドゥさん、声・渋谷はるかさん)には3人の兄と2人の姉がいて、豪商の父親(アンドレ・デュソリエさん、声・塾一久さん)と7人で暮らしていたのですが、ある日、父親の帆船が荒れた海の底に沈み、父親が破産してしまいました。

田舎暮らしを始めた一家の中ではベルだけがその生活を生き生きと楽しんでいました。放蕩三昧の兄たちや婿探しに忙しい姉たちや仕事に忙しい父親とゆっくり暮らすことができると思っていたからでした。しばらくすると、沈んだ帆船が発見され港に引き上げられたという知らせが入り、家族は街に戻ることができると喜んだのですが、ベルは家族で暮らすことができなくなると寂しく思っていました。長男と港へ出かけることにした父親が末娘のベルにお土産は何がほしいかと訊くと、ベルはバラの花がほしいと答えました。

長男と港に到着した父親は、積み荷の中の宝を取り戻せると思っていたのですが、借金のために全てを差し押さえられてしまいました。それを知った長男は父親を置いてどこかへ行ってしまいました。父親は長男を捜しに酒場へ向かったのですが、そこで、長男にお金を貸しているというペルデュカス(エドゥアルド・ノリエガさん、声・斉藤次郎さん)の一味に取り囲まれ、追われることになりました。ペルデュカスたちから逃げた父親は、馬に乗って家に帰ろうとして、吹雪の森の中で遭難してしまいました。一緒に崖から落ちた馬は足を挫いてしまいました。一人で森の中を歩いた父親は、灯りに気付いてその方へ進み、バラの花の咲く蔓に囲まれた古城にたどり着きました。寒さをしのぐため廃墟のような古城の中に入った父親は、用意されていたような豪華な食事に手を付け、大きな箱の中の宝飾品の一部を持ち帰ることにしました。誰かの手当てを受けて傷を治していた馬と一緒にお城の庭へ出た父親は、美しい赤いバラの花の木を見て、末娘のベルがバラの花がほしいと言っていたことを思い出し、一輪を手折りました。その時、命より大切なバラの花を盗んだなという声がして、バラの大木の上から野獣(ヴァンサン・カッセルさん、声・山路和弘さん)が飛び掛かってきました。

バラの花を誰にあげようとしたのかと訊かれた父親は、何よりも愛しい私の娘にあげようとしたと答えました。野獣は、バラの花の大小は命だ、家族と別れるために1日だけ与える、馬の耳に「何よりも愛しい」と言えば馬がこの森へ案内する、もしも戻って来なければ家族を一人ずつ殺すと言い、父親を家に帰しました。家に帰った父親は、森で起きたことを子供たちに話しました。父親の話を聞き、父親が持ち帰ったバラの花を見たベルは、父親がバラを盗んだのは自分が頼んだせいだと責任を感じ、家族を失うことを恐れました。そして、急いで支度をすると、兄たちが止めるのを遮って家の外へ飛び出し、父親の代わりに馬に乗って一人で森へ向かいました。お城へ連れて行って、と馬に頼んだベルが、「何よりも愛しい」と呟くと、イバラが開いて道ができました。翌朝、古城に到着したベルは、顔や手などがバラの棘で傷だらけになっていたのですが、お城の中の泉に手を浸すと傷がすっかり治りました。用意されていたドレスを着て食堂に降りたベルは、その席に現れた古城の主から、城の中は自由に見ていいが、日が暮れてからは絶対に外へ出てはいけない、夜7時には必ず食卓に着けと命じられました。ベルは、グラスに映った主が野獣の姿であるのを見て驚愕しました。

部屋に戻ったベルは、自分によく似た人形がプレゼントされていることに気付き、喜んで飾っていました。ベルは、夜、夢を見るようになりました。夢の中では、王子の帰りをお城で待っていたプリンセス(イボンヌ・カッターフェルトさん、声・甲斐田裕子さん)が、仲間たちや犬たちと共に鹿の狩猟を楽しんで戻って来た王子に、金の女鹿は殺さないでと頼んでいました。王子たちは、金の矢で金色の毛の女鹿を狩ろうとしていました。朝、ベルは、庭で見かけた鹿を追ってバラの森の奥に入り、金の矢の刺さった白い石像がプリンセスの姿にそっくりであることに気付きました。

ある夜、ベルは、塔の上の部屋で野獣が自分で狩った獣を食べる姿を目撃しました。ベルは、家族に会わせてほしいと野獣に頼み、その代償としてダンスを踊ると約束しました。ダンスを踊ったベルは、家族に会わせてほしいともう一度頼みました。しかし、野獣は、自分は約束を守ったことなど一度もないとベルの願いを無視しようとしました。野獣を突き放したベルは、王子の服なんか着てぞっとする、あなたは人の服を着た獣だと怒り、お城の外へ飛び出しました。草原のような庭を走り抜けて、オーロラの輝く下の凍った湖の上を渡ろうとしました。その時、追って来た野獣に追いつかれてしまいました。氷の上でベルを捕まえた野獣は、ぞっとすると言ったベルをさらに脅そうとしたのですが、野獣の重みで氷が割れ、ベルは冷たい水の中に落ちてしまいました。野獣は、とっさに爪をベルのドレスにかけ、ベルを引き揚げて助けました。

お城の部屋のベッドの上で目を覚ましたベルの手元には、赤いバラの花が置かれていました。野獣は、ベルを一度家族の元へ帰すと約束しました。喜んで支度を始めたベルは、夜の7時には帰ると約束しました。野獣は、泉の水を入れた小瓶のペンダントをベルに渡し、何かあったら使うよう言いました。帰って来なければ、と言う野獣に、家族皆殺しなのでしょうとベルが言うと、野獣は、俺が死ぬと答え、夜明けに発つよう言って部屋を出て行きました。

赤いドレスを着て田舎の家に戻ったベルは、真っ先に父親の元へ向かいました。病床の父親は、瀕死の状態でした。父親の隣で眠ったベルは、夢を見ました。夢の中では、王子たちが森に現れた金の女鹿を狙っていました。仲間や犬たちと金の女鹿をお城の庭に追い込んだ王子は、女鹿を目がけて金の矢を放ち、矢の刺さった女鹿はその場に倒れました。狩りの成功に喜んだ王子が女鹿に駆け寄ると、女鹿は人間の女性に姿を変えました。金の矢が刺さって倒れていたのは、プリンセスでした。瀕死のプリンセスは、自分は森の精であり、人間の愛というものを知りたくて人間の姿になることを許してもらい、王子と出会って愛を知ったと打ち明けました。驚く王子の頭上には、暗雲が立ち込めました。プリンセスは、自然界の神である父親に、王子を許してほしいと頼んだのですが、娘を殺された父親は激怒し、王子に呪いをかけました。王子を野獣の姿に変え、呪いを説くことができるのは人間の女性だけだか、誰もお前を愛さないだろうと神は言いました。

目を覚ましたベルは、野獣に手渡された泉の水のことを思い出し、瀕死の父親に飲ませました。すると、父親はすぐに元気になりました。ベルに呼ばれた二人の姉たちも父親が元気になったことを喜びました。しかし、そこに長男と次男の姿はありませんでした。ベルのコートの赤い宝石のブローチを見て驚いた上の二人の兄たちは、古城に宝石を取りに行くことにしたのですが、ベルを裏切ってはいけないと止める三男を殴って気絶させて家の外に出た時、占い師のアストリッド(ミリアム・シャルランさん、声・早川舞さん)を連れたペルデュカスたちに見つかってしまい、ペルデュカスたちを古城へ案内しなければいけなくなりました。

ベルの馬に乗り、森の古城へ案内させた兄たちは、ペルデュカスたちと一緒にお城の食べ物を盗み、宝飾品を盗んで帰ろうとしました。その様子を見張っていた野獣は、巨大な土人形たちを操り、庭を歩いて帰ろうとしていた盗賊たちを次々と叩き殺していきました。

3番目の兄から事情を聞いたベルは、時計を見て帰りの時間が迫っていることに驚き、その兄と森の古城へ急ぎました。森のイバラは古城への道を閉ざしていたのですが、ベルが彼の元へ帰してと森の神に祈ると、道が開きました。再び傷だらけになりながら森の奥へ進んだベルは、巨人に襲われている兄たちを助けに向かいました。赤いドレスを来たベルの姿を見た野獣は、巨人の動きを止めました。ペルデュカスは、ナイフを取り出し、ベルを人質に取りました。刃を当てられたベルの首から血が流れました。ベルは隙を見てペルデュカスから逃げたのですが、ペルデュカスを殺そうとした野獣を、あなたは人間だったのではないかと止めました。狡猾なペルデュカスは、アストリッドが石像から取ってきた金の矢を野獣に突き刺しました。すると、土の巨人は崩れ始め、盗賊たちはその瓦礫に襲われました。ペルデュカスは、転んだアストリッドを助けずに逃げようとして、呪われました。地面から這い上がってきた植物に身体を乗っ取られ、苦しみながら死んでいきました。

ベルと3人の兄たちは、襲い掛かってくるバラの蔓と戦いながら、金の矢に倒れた野獣を古城の中へ運びました。そして、ベルの指示で、瀕死の野獣を部屋の泉の中に入れました。野獣が生き返らない理由を考えたベルが金の矢を引き抜くと、野獣ははっと生き返りました。泉に浮かび上がった野獣が、怖くなくなったらいつか愛してほしいとベルに言うと、ベルは、もう愛していると言いました。ベルの涙が泉に落ちると、呪いは解けて、野獣は王子の姿に戻りました。

絵本の物語は終わりました。子供たちを寝かしつけようと絵本を読み聞かせていた母親は、ベルでした。兄や姉たちは街へ出て暮らした、王子は花屋になったと答える母親に、子供たちは、家と同じだと言いました。家にはベルの父親がいました。ベルが出た夕方の庭にはバラの花が咲いていて、その小道の向こうでは、帰ってきた夫が手を振っていました。

昨夜に見た映画「美女と野獣」は、このような物語でした。

「地上波初放送」ではあったようなのですが、「本編ノーカット放送」とは言われていませんでした。少なくとも、最後のエンドロールの部分はカットされていました。

私は、ディズニーのアニメーション映画の「美女と野獣」は見たことがあるのですが、原作の『美女と野獣』は未読です。なので、原作と比べることはできないのですが、今回の2014年のフランス版の映画「美女と野獣」も、とても面白かったです。

ディズニーのアニメーション映画の物語とは、全くと言うわけではないかもしれないのですが、かなり違っていました。ベル(ベルという名前は、そもそも本名ではなく、「美女」という意味のあだ名なのだそうです)は、アメリカの映画では、村で変わり者と思われている科学者の読書好きの一人娘でしたが、今回のフランスとドイツの映画では、商人の6人の子供の末娘でした。

母親を亡くしているというところは同じなのですが、母親を亡くしていて、父親の影響である運命に導かれていくというところや、性格の悪い兄や姉がいるというところは(この映画の兄や姉はそれほど性格が悪いというほどではなかったかもしれませんが)、「シンデレラ」の話にも何となく通じるところがあるような気がしました(あるいは、「おとぎ話」には意外とよくある設定なのかもしれません)。

ディズニーの映画では冒険物語でもあったように思うのですが、この映画は、冒険物語というよりは、サスペンスのような印象でした。映像も美しくて、ファンタジー作品であるということ以上に、何というか、幻想的な雰囲気がありました。衣装もすてきでした。現代風でもあるのですが、パリのルーヴル美術館の展覧会で見ることができるような絵画に描かれている当時の洋服に似ているようにも思えました。お城の中にいた子犬の妖怪?のような存在は少し謎でしたが、背が高過ぎない野獣の姿は、リアルでした。音楽も、全体的に静かで良かったような気がします。

王子を愛していた森の精が、呪われた王子を救うため、森に現れて捕らえられたベルに夢を見せて、王子の過去を教えて導くというようなところも良かったです。森の精の化身だったプリンセスの愛情が深いです。

現代でも何度も作られる「美女と野獣」は、多くの人に愛される、よくできた作品なのだなと改めて思いました。完全版を見たわけではないのですが、私もこの映画を見ることができて良かったです。

「釣りバカ日誌 Season2 ~新米社員 浜崎伝助~」第5話

テレビ東京の「金曜8時のドラマ」の「釣りバカ日誌 Season2 ~新米社員 浜崎伝助~」の第5話を見ました。

第5話は、鈴木建設が新入社員として預かった芳川興産の社長の芳川慎太郎(益岡徹さん)の一人息子の芳川慎平(森永悠希さん)ののんびりとしたマイペースぶりに振り回されていた営業三課の浜崎伝助(通称・ハマちゃん、濱田岳さん)が、実は人生に楽しみを見出すことができずにいた慎平さんの悩みを受け止める話でした。

一方、鈴木建設の社長の鈴木一之助(通称・スーさん、西田敏行さん)は、芳川社長が息子の慎平さんをいずれは後継者にしようとしているという話を聞いたハマちゃんからのアドバイス通りに、会社を人に任せるというのを試してみるために妻の久江(市毛良枝さん)の協力を得て仮病を使って会社を休むのですが、社長は重病だと思い込んだ秋山常務(伊武雅刀さん)と岡本専務(名高達男さん)は次期社長の座を巡って派閥作りを始め、車内には社長はもうすぐ死ぬという噂が広まっていきました。

脚本は石川勝己さん、監督は朝原雄三さんでした。

建設現場を日傘を差して歩いて親方に怒鳴られた慎平さんが、父親の言う通りに生きてきた自分を脱し、こっちは命懸けで仕事をしているのだと親方が言ったことを理解するために親方の下で働き始めるということを決断するという“良い話”の展開も、良かったように思います。

芳川興産の御曹司だった慎平さんとハマちゃんのやり取りも面白かったのですが、兄の回だった前回と同じく、物語の主な部分が新しい登場人物の話だと、何となく「スピンオフ」のような感じもしてしまいます。釣りの場面も多くはなく、慎平さんと一緒にいるとハマちゃんがしっかりした社員に見えるというようなところも、前回に近いような印象でした。(浮きを見つめ過ぎて酔って海に吐いていた慎平さんを介抱しようとしたハマちゃんが、吐いたところに魚が集まってきたことに気付いて慌てるという場面も面白かったのですが、人が吐いたところに魚が集まってくるというのは、本当なのでしょうか。考えてみると確かにあり得ることのようにも思うのですが、今まで考えたことがなかったので、少し意外な感じがして、面白く思いました。)

ハマちゃんとふわふわした雰囲気の不思議な後輩の話と、会社の将来を心配するスーさんと社長の座を狙う秋山常務と岡本専務の話が同時に進んでいたのですが、盛り沢山という感じでもあったので、どちらか一方の話だけでも良かったような気もします。

予告によると、次回には大地真央さんの演じるワンマン社長が登場するようでした。次回も楽しみにしていようと思います。

ドラマ「たからのとき」

NHKのBSプレミアムで放送され、録画をしておいた、福岡放送局制作のドラマ「たからのとき」を見ました。福岡発地域ドラマです。

ドラマの舞台は、福岡の博多から電車で2時間の場所にあるという山の中の東峰村でした。冒頭の水と棚田の風景が、とても美しかったです。東峰村は、棚田と焼き物(小石原焼や高取焼)の里なのだそうです。

主人公は、室井たから(寺島しのぶさん)でした。たからさんは、小さな金型工場を経営する夫の室井啓介(山崎銀之丞さん)と、高校生の娘の娘のみのり(藤野涼子さん)と3人で暮らしていたある日、村で喫茶店を経営する友人の梶原真知子(美保純さん)にディレクターにならないかと誘われ、「とうほう村テレビ」というケーブルテレビを秋に立ち上げてその村民ディレクターになり、自ら撮影を行って村の情報を発信していました。

夫の啓介さんはたからさんの仕事を応援していたのですが、電車で片道約2時間の高校に通うみのりさんは、慣れないケーブルテレビのことで一杯の母親に不満を感じていました。都市部の大学に進学して早く村を出たいと考えていたみのりさんは、進路面談のお知らせを母親に渡したのですが、面談の当日、ケーブルテレビの生放送には出演しながら、面談のことをすっかり忘れて学校に来なかった母親に、先生に嫌われて内申の点が悪くなったらどうするのかと怒っていました。

たからさんは、面談のお知らせをみのりさんに渡されてからすぐにカレンダーに書き込んだのですが、それをすっかり忘れてしまっていました。カレンダーを見て不思議に思ったたからさんは、病院で検査を受けることにしたのですが、その結果、若年性の認知症であると医師に告げられました。

たからさんが林の中で泣いていると、村の松本せつ(佐々木すみ江さん)が声をかけてきました。松本さんと亡き夫の思い出の場所をたからさんがケーブルテレビで放送したことを、松本さんは感謝していました。たからさんは、記録してあるからと、その放送時の映像を松本さんに渡すことを提案すると、松本さんは喜んで、それは私の宝物になると言いました。

その言葉を聞いてはっとしたたからさんは、家族との幸せな思い出の記憶を映像に記録し始めました。夫に若年性認知症と診断されたことを打ち明けたたからさんは、大学受験を控えた娘には黙っていることにしようと決めました。そうして、娘と遊んだ川やお参りに行った岩屋神社(御神体の宝珠石は隕石なのだそうです)、家の中の様子や縁側から見える景色や家族が使っている食器などを撮影していました。

みのりさんの学校の友人たちは、インターネットの動画で「とうほう村テレビ」のことを知り、みのりさんの母親がディレクターを務めていることも知りました。みのりさんは友人たちの前では笑ってやり過ごしていたのですが、帰宅して、家族の思い出をケーブルテレビで話していた母親に恥ずかしいから辞めてほしいと母親を責めると、父親に叩かれてしまいました。

たからさんは、家を飛び出したみのりさんを捜して、真っ暗な夜道を走り回り、駅のベンチにいたみのりさんを見つけました。たからさんから若年性認知症のことを聞いたみのりさんは、どうして教えてくれなかったのかと動揺していました。家に帰って自分の部屋に籠もっていたみのりさんは、父親から、たからさんの出演するケーブルテレビを見てみるよう言われました。

たからさんは、とうほう村テレビで村民アシスタントをしている友人の真知子さんの喫茶店を訪れ、認知症のことを話しました。話を聞いた真知子さんは、私のことは全部きれいに忘れていいから、大切なことだけ憶えておいて、でも私は絶対にたからさんのことを忘れないからと励まし、一緒に写真を撮りました。

それから何日かしたある日、自宅にいたみのりさんは、父親から、お母さんがいなくなったと聞かされました。とうほう村テレビにも来ていませんでした。お母さんを捜そうと飛び出したみのりさんは、とうほう村テレビの生放送に乱入し、真知子さんの助けを得て、母親を捜してくださいとテレビを見ている村の人たちに呼びかけました。

村の人たちは、たからさんの娘の呼びかけに応じて、自宅周辺を捜してくれました。みのりさんは、母親の目撃情報を聞いて駆け回り、岩屋神社の境内に足を挫いたまま座り込んでいた母親を見つけました。とうほう村テレビの携帯電話は、たからさんから少し離れた場所に落ちていて、たからさんは、とうほう村テレビに連絡することができなかったか、そのことを忘れてしまっていたようでした。

みのりさんは、若年性認知症を患う自分が家族や村の人たちのお荷物になるのではないかと心配していたのですが、それを聞いて、お母さんはどうしてそうなのと呆れていたみのりさんは、お荷物になってもいい、大切な荷物なのだから重くても何でも私が背負うと言って、足を挫いた母親を背負って歩こうとして、倒れて二人で笑い合っていました。

それから半年後の明るい春の日、自宅の庭では、啓介さんと娘のみのりさんが一緒に洗濯物を干していました。その二人の様子を眺めるように静かに縁側に座っていたたからさんは、顔を空の方に向けて、きれいと呟いていました。

脚本は谷口純一郎さん、音楽は濱田貴司さん、演出は久保田瞳さんでした。

地元のケーブルテレビのディレクターとして村の様々な場所を記録する母親と、“何もない”村の暮らしに息苦しさを感じていた高校生の娘が、家族の思い出という共通の記憶にかけがえのない今という時間を見出していく物語だったように思うのですが、とても良かったです。

実際の東峰村の方たちも出演していたのかなと思うのですが、寺島しのぶさんの演じる母親のたからさんも、藤野涼子さんの演じる娘のみのりさんも良かったですし、福岡発地域ドラマとして、ドラマの舞台が東峰村であることの必然性というようなところも含めて、丁寧に描かれていたように思います。

行方不明になった家族の捜索にケーブルテレビの生放送が役立つということも、小さな村ならではのことなのかもしれませんが、すごいなと思いました。

若年性認知症と診断され、少しずつ自分の記憶を失っていくことになったたからさんが、半年の後の春の日の中でどのくらいの症状になっていたのかははっきりとは分からなかったのですが、夫の啓介さんと娘のみのりさんと幸せな日常を生きることができているようでした。

普段の日常の中では気にも留めないような何気ない些細な物事も、いつか忘れてしまう、いつか失われてしまうという視点で見ると、いつもとは違った大切な景色として見えてくるのかもしれないと、このドラマを見ていて思いました。

たからさんの友人の真知子さんが言っていたように、例えば誰かが私のことを忘れたとしても、私が相手のことを忘れなければ、それでいいのだということも改めて思いました。

エンディングに流れていた主題歌は、古賀小由実さんの「わたしのたから」という曲だったのですが、その歌も、ドラマの雰囲気に合っていて良かったです。寂しさと幸福感が同時に進んでいるような、上手く伝えることができないのですが、とてもすてきなドラマでした。
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